2020年6月29日月曜日

山中寮周りの危険木処理

本日の山中湖:最低12℃、最高23℃、曇り時々晴れ
待ちに待った貴重な梅雨の晴れ間です。
兼ねてから課題となっていた、山中寮周りの危険木の処理作業に取り組みました。
山中寮の管理人さんにも参加してもらって、研究所と山中寮の共同作業の機会ともなりました。

中でも一番のターゲットは、枯れてしまった大きなアカマツです。
アカマツは、もろく倒れやすい、そして折れやすい上に、重量もあるので特に危険です。
しかも、今回の木は、重心が建物や通路側に少し傾いていて、それとは逆の方向に倒す必要がありました。

まずはなるべく高いところにロープをかけます。
ロープがかけられたら、他の木にくくりつけた滑車を介して、安全なところからロープウインチで軽くテンションをかけて、少なくとも建物の方に倒れ込まないようにしました。

そしていよいよ伐倒です。
チェーンソーで受け口と追い口を入れたのち、ロープウインチで強く引き倒します。

が、今回は残念ながら、思った方向から少しずれて倒れてしまい、近くの木にかかってしまいました。
そこで、新たに別な木に滑車をつけて、引っ張る方向を変えて、横に引っ張ることで、無事に倒しきることができました。
さすが大きなアカマツなので、地面に倒れこんだ時には、ズズーンと地響きがしました。

木が倒れたあとは、反省会。
どうして、思った方向からずれてしまったのか、切り口を詳細に観察して原因を推測しました。
ともかく、災害が起こることなく処理することができてよかったです。

2020年6月25日木曜日

お試しチェーンソー講習

本日の山中湖:最低17℃、最高25℃、曇り
山中湖村では、いわゆる「林業」は盛んではありませんが、たくさんの方がチェーンソーを持っていることが、これまでの研究からわかってきました。
林業目的ではないチェーンソーユーザーの安全確保は気になる所で、将来的に当研究所としてもチェーンソーを安全に楽しく使うための講座を企画したいと考えてきました。
チェーンソーを持っているけれど、日常的に使っているわけではない、気心の知れた地域住民の方に来ていただき、「お試しチェーンソー講習」を初めてみました。
どんなことを知りたいというニーズがあるのか、どんな教材やプログラムを用意するのが効果的なのかを検討する土台として、まずはモニター企画的にやってみようというわけです。

今日は第1回目ということで、チェーンソーを使う前に揃えておきたい防護装備や、メンテナンスに必要な道具、基本的なチェーンソーの取り扱い方などを説明させていただきました。
本当にさわりの部分だけ、と思っていたのですが、参加いただいた方の質問に促されるままに説明にも熱が入り、あっという間に2時間が経っていました。
次回は、最低限の安全装備を揃えていただいた上で、実技を交えた講習内容に踏み出していきたいと思っています。

2020年6月2日火曜日

新任職員の研修

本日の山中湖:最低15℃、最高23℃、晴れ
今年度、技術職員の異動がありましたが、新たに着任した職員の林内業務は交代勤務制が続いていたために、ほとんどできずにいました。
山梨県の緊急事態宣言が解除されたことで、通常勤務体制に戻し、ようやく林内作業を本格的にやってもらうことができるようになりました。
新任の教員は、こちらに来て初めて本格的に危険木処理作業を行うということで、所員全員が揃っての安全確認をしました。

チェーンソーを使う前、使っている最中の注意事項や決まりごとを、ゆっくり全員で確認し、基礎の基礎ということで玉切りの実技研修をしました。

危険木を伐採する際に、かかり木を回避するために使うロープウインチは、今日が初めてということで、これも一からゆっくり機械の特性を説明し、1本だけ危険木の伐採をこなすこなすことができました。
作業効率は落ちますが、しばらくは安全確認に時間を割きながらの森林管理が行われていく予定です。