2024年10月27日日曜日

森の文化祭 2024

 本日の山中湖:最低気温12℃  最高気温17℃  曇り

 
 秋の香りがほんのりする森の中、富士癒しの森研究所の講義室とその周辺で、森の文化祭を開催しました。

 
 この文化祭は「癒しの森の会」の会員の皆さんが中心となって企画をしています。森の中での空間作り、プログラム作りは、工夫と改善の積み重ねによって毎年バージョンアップ。4回目の開催となった今回も、色々なコーナーが設けられました。スタッフや参加者、お越しくださった来場者の方々も、森に包まれながら、演奏、作品、食を楽しみ堪能しました。

 
 森の中で開催することは、建物の中とは違って、またとして同じ状況を再現できません。天候による気温、風、湿度の変化、草木の様子、生き物の存在。集まった私たちヒトも同じではありませんね。新たな発見や気づきも生まれます。だからこそ、その時だけのスペシャル、とっておきの一時と感じます。


『秋の森をゆっくりとお楽しみください』
そんな一時を味わいに、ぜひ来年もお楽しみに…。(J)


2024年10月25日金曜日

特別ガイド「キノコに親しむ」2024

20241019()


本日の山中湖:最低15℃最高22.5℃ 曇り

本日は、東大教職員向けの特別ガイド「きのこに親しむ」が開催され、15名の参加者がいらっしゃいました。今年は例年より気温が高い日が続いたため、きのこの発生が低いかと心配しましたが、10月に入ると多くの種類のキノコが確認できたので安堵しました。


午前中は、食べられるキノコを中心にキノコ採取を行いましたが、やはり食べられるキノコが採れると、皆さん盛り上がるようで、夢中になってキノコを探していました。


テングタケ。毒キノコですが、見事な傘の大きさで参加者を驚かせました。


食べられるキノコの収穫を心配していましたが、それなりの収穫がありましたので、恒例の焼きキノコを昼食時に参加者に提供しました。


天気予報では、夕方から雨予報で心配しましたが、最後まで雨は降らずにキノコ採取が出来ました。食用キノコは思ったより採れませんでしたが、いろいろなキノコ観察できたので、参加者には楽しんでいただけかと思います。

2024年10月4日金曜日

カシノナガキクイムシ被害調査

 本日の天気 雨のちくもり 最高気温:25℃

カシノナガキクイムシによって、ミズナラなどのどんぐりのなる木が枯れてしまう病気が全国的に広がっています。通称:ナラ枯れ。

富士癒しの森研究所でも2020年頃から猛威を振るっており、毎年1回研究所内のナラ類全木調査を実施ております。

林内に入って木が枯れていないか調査を行うのですが、これまでは、山の調査は紙で行うことが主流でしたが、近年はiPadを林内に持っていき、デジタルデータで記録してきます。さらにネットワークで繋がっており、リアルタイムで他の職員が行っている調査情報も反映されます。いやはやすごい時代になりました!!

さて、今年のナラ枯れ被害ですが、まだ取りまとめ段階ですが、一時期の大量枯死ほどは行きませんが確実に被害は出ていました。


被害木の根元にはカエンタケという猛毒キノコが出ていることがありますので、一般開放エリア散策時十分ご注意ください。








2024年9月25日水曜日

森の文化祭2024のお知らせ

第4回目となる今年の「森の文化祭」は、10月27日(日)の開催を予定しています。今後、このページにて、最新情報を含め、お知らせをしていきます(10/28更新)。

森の文化祭、無事に終了しました。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。


●概要

・日時:2024年10月27日(日)、10時〜15時(予定)

・会場:東京大学富士癒しの森研究所・癒しの森の講義室とその周辺

・共催:癒しの森の会・東京大学富士癒しの森研究所

・後援:山中湖村教育委員会

会場に駐車場はありません。お車でお越しの方は村役場駐車に駐車の上、秋の散歩を楽しみながら会場にお越しください。以下の会場・アクセスマップをご参照ください。



●内容(10/18時点の予定です)

①演奏 10:15~11:45

  • フラウドドルチェ(リコーダー)
  • 地元住民によるバンド演奏
  • コールふじまりも

②野外展示・作品販売(講義室前の森林空間を活用した展示をします)10:00~

布製品、絵・本・ポストカード、陶芸作品等の展示を行います。一部は販売も実施します。
研究所内に生息する小動物の標本も展示します。

③クラフトコーナー 10:00~

身近に採取できる森の材料を使って簡単なクラフトを楽しめるコーナーを用意します。みなさんの自由な発想で作品を作り上げてください。

参加費:未定(実費:100円程度を予定しています)

④焚き火語り場 10:00~

文化祭会場を整備する際に出た落ち枝を活用して焚き火をする語り場を用意します。

焚き火の焼き芋サービス(カンパ制)や薪割り体験も予定しています。

また、絵本を自由に読めるコーナーも企画しています。

⑤癒しの森ツアー 13:30~

癒しの森をお散歩します。

参加費:無料

出発・帰着場所:富士癒しの森講義室前

●ご来場の皆さまへ(より楽しむためのヒント)

・会場での飲食をご希望の方は、ご持参ください。温かいお茶や豚汁の提供を予定しています(カンパ制)。

・焚き火スペースをより楽しみたい方は、焼きたい物(マシュマロなど)を、ご持参いただくと良いでしょう。

・森の中での演奏を座って聞きたい方や、ゆっくり休みたい方は、折りたたみ椅子や敷き物などをご持参ください。

2024年9月24日火曜日

初ストーブ

本日の山中湖:最高気温17℃最低気温11℃

つい先日まで暑い暑いと言っていたのが嘘のように冷えました。

我慢できずに今季初ストーブを焚きました。夏の間に点検と掃除も終えていた薪ストーブは、今年も快調に部屋を暖めてくれそうです。


2024年8月20日火曜日

ヤマカガシに出会う

 本日の山中湖:最高気温30℃最低気温20℃

教職員が林内の歩いていたところ、大きなヤマカガシに出会いました。東大演習林では、生息する両生爬虫類のリストを作成しているため、すかさず撮影し、場所を記録します。こうした一つ一つの記録の積み重ねが、将来の研究にとって重要なものになるかもしれません。





2024年8月2日金曜日

全学体験ゼミ「森のフィールドワーク入門」

本日の山中湖:最高気温30℃最低気温20℃ (8/2)

全学体験ゼミ「森のフィールドワーク入門」を実施しました。このゼミは今年から始まったもので、5月に千葉演習林を訪れ、森の歩き方を現場で学び、今回の富士癒しの森研究所での現地実習では、さまざまな野外調査を体験してもらいます。

初日は「動物編」です。まず、森の中に隠された電波発信機をアンテナで受信する電波を頼りに見つける「フォックスハンティング」をおこないました。こうしたテレメトリー調査は野生動物研究における一つの方法で、山歩きや地図読みなどの技術も必要になってきます。学生たちは無事に時間内に発信機を見つけることができました。

夜はコウモリ調査です。ハープトラップを設置し、闇の中コウモリを待ちます。無事にコウモリを捕まえることができ、普段間近で見ることのない野生動物の姿に学生たちも興奮を隠せませんでした(必要な許可を取得した上で実施しています)。

二日目は「植物編」。長期生態系プロットでの毎木調査を体験しました。森の移り変わりを長い目で見るための重要な調査で、近年取り入れられている電子野帳を使います。学生たちは当初はなかなか苦労していましたが、慣れてくると作業もスムーズに行えるようになりました。

最後に、森林研究で活発に取り入れられるようになってきたUAVを使った森林観測のデモを見学し、結果として多岐にわたる調査体験をすることができました。

参加した学生の中から、将来卒論などでフィールドワークを取り入れてくれる学生が出てきてくれると嬉しいです。

テレメトリー調査体験

コウモリトラップを設置する