本日の山中湖:最低−10℃、最高4℃、快晴
この冬初めて氷点下2桁台の冷え込みとなりました。
今年最後の教育系の活動になる体験活動プログラム「森の人になろう〜森と暮らす仕事〜」が昨日から二日間行われ、1年生から4年生までの学生4名が参加しました。
本来であれば、夏の部もあって、今回が2回目の体験になるはずでしたが、夏はコロナのために中止となってしまいました。体験できる内容は半分になりますが、できるだけ濃い体験をしてもらいたいと臨みました。
本日の山中湖:最低−10℃、最高4℃、快晴
この冬初めて氷点下2桁台の冷え込みとなりました。
今年最後の教育系の活動になる体験活動プログラム「森の人になろう〜森と暮らす仕事〜」が昨日から二日間行われ、1年生から4年生までの学生4名が参加しました。
本来であれば、夏の部もあって、今回が2回目の体験になるはずでしたが、夏はコロナのために中止となってしまいました。体験できる内容は半分になりますが、できるだけ濃い体験をしてもらいたいと臨みました。
本日の山中湖:最低−6℃、最高10℃、快晴
すっかり冬らしい毎日となってきた山中湖です。
本日は、研究所初の試みとして、山中湖村と共同してシカの捕獲に取り組みました。
周辺地域では、活発に管理捕獲が実施され、奥山の方ではかなりシカの生息頭数が抑えられているそうですが、逆に、人の生活エリアでシカが増えているそうです。
研究所に設置した定点カメラでも、シカの増加傾向が確認されていますし、林内の下層植生はこのところだいぶ淋しくなってきました。周辺でもシカによる庭の植物への被害や、交通事故はよく聞かれる話で、人の生活エリアでのシカの管理が目下の課題となっています。
今回の試験捕獲のテーマは、こうした課題に対応するものですが、いかにスマートにシカの頭数管理につなげるか、ということが研究所として検討したいポイントでした。
10年間撮り溜めた定点カメラによるデータから、今回の時期、時間帯が絞り込まれ、本日を迎えました。
本日は朝7時からドローンを飛ばし、研究所とその周辺の森の中でどのあたりにどのくらいのシカがいるのか把握しようと試みました。
撮影が終わってドローンが戻ってきたら、記録メディアを取り出して、パソコンと大型モニタを使ってすぐ再生します。今回は、熱に応じて色分けをして撮影されるサーマルカメラも用いました。普通のカメラだと、シカの毛色が地面の色と同化してしまって全く確認できないような状態でしたが、サーマルカメラの映像でははっきりとシカを確認することができました。
今回は、20数頭がある程度固まっていることが確認できました。猟師さんが一堂に会したミーティングで、ドローンで観察した結果を共有して、猟師さんたちがそれぞれの配置につきました。
射手が配置がつくと、共有されたシカの位置情報を念頭に勢子が配置についてシカを追い立ていきます。こうして、射手がいる方へシカを追い込む予定だったのですが、今回は、勢子が全て配置に着く前に、シカが林外に逃げ出してしまい、空振りに終わってしまいました。
捕獲には至りませんでしたが、事前にシカの生息状況を把握して、それを捕獲作業につなげることに関しては、大きな手応えを感じました。今後また、山中湖村と協議して、さらなる試験を検討していきたいと思います。
13日の山中湖:最低−3℃、最高13℃、晴れ
14日の山中湖:最低−2℃、最高14℃、晴れ
長年続く1、2年生向けの全学体験ゼミナール「森のエネルギーを使いこなす」は、今年も日帰りプログラムとなりました。
滞在時間が短いのは残念ですが、去年同様、濃密なプログラムをこなしてもらいました。
5人の班に分かれて薪ストーブを使っているお宅を訪問したり、薪をお祭りの出店に活用しているところを訪ねたりして、薪を使う事情について直に声を聞いて「薪を使うこと」の意味を学びました。
その裏では、別の班が、森の中で間伐に挑戦し、伐り倒した木を計測して、どれだけのエネルギーが得られるのかを計算し、評価してみました。
森のエネルギーを活用した料理は、学生にとって一番のお楽しみだったかもしれません。今回もチーズなど具を詰め込んだカボチャの丸焼き、薪がまピザなど、歓声を上げながら味わっていました。
4日の山中湖:最低2℃、最高15℃、晴れ
5日の山中湖:最低1℃、最高16℃、晴れ
富士癒しの森研究所では、近いうちに、演習林の一部エリアを地域住民の方々や、観光客など来訪者の方々に一般開放することを計画しています。
そのための一歩として、この二日間、一般開放をする試みをしました。
幸いにも、2日間とも気持ちの良い秋晴れで、季節の進みも順調で、ちょうど紅葉のピークとなりました。
低く傾いた日光に照らされる紅葉のなか、さまざまな方が林内をゆっくり散策されました。
それぞれ、50人ほど、合計100名ほどの方が散策に訪れました。
いらっしゃった方々にはアンケートにご協力いただきました。今後、このアンケートの回答を分析して、どのような開放の仕方が良いのか、考えていきたいと思います。
本日の山中湖:最低3℃、最高12℃、小雨
本日は、初めての試みである「森の文化祭」が、癒しの森の会との共催で開催されました。山中湖村では、さまざまな文化芸術活動がお熟れていますが、なかなか地域の中では認識されず、また、お互いの交流も乏しいことから、「交流すること」を目的にかかげてこの文化祭を企画しました。
森の中で文化祭をやるとはどういうことか、まったく未経験の中での企画でしたが、なんとか本番にこぎつけることができました。
が、朝から曇りの天気、そして、開会まもなく雨が振り始めてしまいました。それでも、少なくとも150人以上の来場者があり、この企画への期待の高さがうかがえました。
今回の文化祭では、①音楽演奏、②作品出展、③遊休品バザーの3部門を設けました。
①音楽演奏は、講義室敷設のオープンテラスを舞台に行われました。雨が降ってきたので、テントを張った下となりましたが、森の中に様々な音色がひびきました。村内で活動する音楽家や音楽グループ、地元高校生によるジャズ演奏が繰り広げられ、演奏者が変わるたびに森の見え方が変わってくるように思われました。雨が降って肌寒い中でしたが、お客さんは演奏をたのしんでいるようで、色とりどりの傘がリズムに合わせて揺れている様子が印象的でした。そして、演奏者自身が演奏を楽しんでいる様子が伝わってきたのが何よりでした。
②作品出展は、講義室内のスペースを使いました。壁面には、書道、絵画、写真の作品が展示され、テーブルの上には、陶芸、籐カゴ。布ぞうり、木の玩具などの作品が並べられました。来場者の方々と作者が盛んに交流する様子が見られました。
③遊休品バザーは、雨よけのない野外会場だったため、開始直後くらいしかまともに展開できなかったのが残念でしたが、ハンモックや切り株を利用した森ならではの楽しげな陳列ができました。
遊休品バザーの外れでは、6月の音楽会の際に掃除して集めた枝で焼き芋づくりが行われました。サツマイモは村内の畑で作られたものです。焼き芋が振る舞われ、子どもたちからお年寄りまで、火の回りに常に人の輪が作られていました。
初めての試みで、色々課題も見えてきましたが。森の活用について新たな可能性を見出した機会となりました。
期間中の山中湖:最低5.3℃、最高17.7℃、快晴
10/27~29の3日にわたって、関東甲信越地区演習林等技術職員研修が開催されました。研修テーマは「森林の保健休養機能の活用に関する技術と知識」です。東大内外の演習林技術職員の4名の参加がありました。
初日は、癒しの森の紹介を兼ねた講義と実習を行いました。
薪の備蓄を兼ねた四阿の見学 |
海外のアウトドアレクリエーションの紹介 |
ロープの張り方を検討して道路まで搬出します。 |
樹上の枝おろしの実演 |
枝をロープに滑らせてこちらに下ろします。 |
スウェーデントーチつくり |
ロケットストーブ作成 |
無煙炭化器で落ち枝を焼却します。 |
本日の山中湖:最低7℃、最高16℃、雨のち曇り
春に引き続き、秋の全額体験ゼミ「危険生物の知識」の現地実習が日帰りプログラムとして実施されました。
午前中は雨が強く、予定されたプログラムが実施できるか危ぶまれましたが、お昼近くなると小降りとなり、ほっと胸をなでおろしました。
実習を開始する頃には雨は上がって、早速、林内の危険な植物・菌類の観察からスタートしました。
秋はトリカブトの花のシーズンです。が、この数年はシカの食害がひどく、トリカブトの花はまれにしか見られません。見つかっても、食い詰められて、貧弱な草丈のものがほとんどです。学生には、あまり典型的な姿を見てもらえませんでしたが、もっとも毒が多く含まれているという根茎などもつぶさに観察してもらうことができました。
室内では、前日の田無演習林での実習で仕掛けた殺虫実験と殺蝿実験の結果観察をしてもらいました。かつてハエトリキノコとして使われていたキノコがありますが、今回の実験ではベニテングタケがもっとも効果が高かったようです。
今回も学生にとっては貴重な対面、実地での学びの機会ということで、まさに目を輝かせて取り組んでいました。日帰りとなったことで、省かざるを得ないプログラムもありましたが、やはり、現地での実習が実施できてよかったです。
本日の山中湖:最低14℃ 最高24℃ 晴れ時々曇り
本日、特別ガイド「きのこに親しむ」が開催されました。
新型コロナウイルス感染症の影響でおよそ1年8か月ぶりの特別ガイドの開催となります。
東京大学の教職員とご家族の19名が参加されました。
台風一過の夏のような気候の中、午前中は″食べられるきのこ”を探しました。
収穫したきのこを鑑定して、昼食のきのこ入りのおつゆに。
本日の山中湖:最低12℃、最高21℃、曇
富士癒しの森研究所では、去年に引き続き山中湖村のナラ枯れ対策に協力しています。
今年度は去年以上に多くのナラ枯れが発生していることが確実で、その全容把握が容易でないことから、調査方法について協力させていただくことになりました。
研究所で提案したのは、現場入力用にタブレットを利用した調査方法で、本日、調査員となる地域住民の方や行政の担当者の方向けの説明会を開催しました。
タブレットで使う調査用アプリは、吉田高校の生徒さんが取り組んだ課題研究の成果の一部でもあります。
東京大学富士癒しの森研究所では、林内を散策する場合は、事前の手続きをお願いしてまいりました。将来的に、住民の皆様や来村者の皆様に自由に散策いただけるエリアを整備することを目指して、このたび、試験的に一部エリアを一般開放することといたしました。
富士癒しの森研究所にぜひお出かけいただき、紅葉の林内をお楽しみいただくとともに、今後の開放に向けたアドバイスやアイデアをお寄せください。
今後、以下で随時最新の情報をお知らせします(11/2更新)。
(チラシはモノクロ版とカラー版があります。)
・日程:2021年11月4日(木)、5日(金) いずれも9時半〜15時半(最終入林14時半)
・主催:東京大学富士癒しの森研究所
・後援:山中湖村
・協力:癒しの森の会
開放エリアは、以下のマップの「足跡マーク」のあるエリアとなります。(こちらからダウンロードできます。)
当日のお願い
東京大学富士癒しの森研究所・講義室を拠点に活動する「癒しの森の会」では、このたび、森の中で村内の文化活動の交流の場を作ろうと「森の文化祭」を企画しました。
秋の「癒しの森」に包まれて、山中湖の文化活動に触れ、交
本日の山中湖:最低12℃、最高20℃、曇
今年、富士癒しの森研究所では、精神科医や産業医、音楽療法士の先生にも仲間に入っていただいて、1・2年生向けの科目として、全学体験ゼミ「東大の別荘『癒しの森』で心も体もリフレッシュ」を開講しました。誰もが強いストレスにさらされ、時に不調をきたす可能性があることを知り、不調となる前に自らの心と体を整える感覚をつかんでみよう、というのがこの講義の目的です。
本当は2泊3日の日程で富士癒しの森研究所に滞在し、じっくりと自然環境、そして仲間たちと向き合うプログラムを実施したかったのですが、このコロナ禍では叶わず、2日間は東京都内で、3日目の今日に研究所内での日帰りプログラムとなりました。
東京都内では、ホップ・ステップに相当する緑地体験として、ワークシートを用いた緑地滞在・散策体験、音に関するセルフケアプログラム、農作業を通じたケアの体験をしてきました。そして、今日は、ジャンプに相当する現地講義の集大成として、癒しの森研究所内で自分にとっての一番のリフレッシュ活動を自由に探してもらうことにしました。
まずは、研究所の滞在拠点となる山中寮を見学し、今後、勉強会やサークル活動だけでなく、自らのリフレッシュのためにも使えることを知ってもらいました。その後、所内の森林を巡って、森の中での危険な要素や自然環境の成り立ちについて解説しました。
昼食時間から午後の活動は自由行動。午前中に巡った範囲内で、自由に自分自身のリフレッシュ活動を追求してもらいました。
持参した昼食を食べる場所もまちまちです。
午後に林内を見て回ると、それぞれ個性的な過ごし方をしていました。
写生に取り組んでいる学生。
裸足で全力疾走する学生。
読書に没頭する学生。
持参した楽器を演奏する学生。
静から動まで。そして、個別にたたずむものから仲間と過ごすものまで、実に様々でした。
最後は車座になってみんなの体験を共有。数々の個性的な体験と気づきが披露され、盛り上がりました。全体が終了したあとの学生の顔はみんな生き生きしていて、本当にこの講義を企画・決行して良かったと思いました。