2021年7月23日金曜日

吉田高校の課題研究

22日の山中湖:最低16℃、最高29℃、晴れ

23日の山中湖:最低16℃、最高29℃、晴れ

5月に訪問してくれた吉田高校の課題研究に取り組む生徒さんたちが、現地での研究活動のため、この二日間、富士癒しの森研究所に通ってきました。

生徒さんたちが選んだテーマはナラ枯れに関すること。事前にできる範囲で情報収集してもらって、3回ほどオンラインで事前のディスカッションをしてきました。そのうちにテーマは絞り込まれてきて、ナラ枯れに関する情報をわかりやすく地域社会に伝えることと、行政の人たちがリモートセンシング技術を活用できる調査方法を提案すること、を考えようということになりました。

今回は、実際に森林の現場でできることということで、後者のテーマに取り組むことにしました。

まずは、事前検討。ナラ枯れを調査するまでにリモートセンシング技術をどのように使えるのか、生徒さんたちに仮説を考えてもらった上で、ディスカッションしました。

そのうえで、衛星写真やドローンによる映像分析から段階的に調査対象を絞り込んだという前提で、今度は、タブレット端末を使ってどのように調査ができそうか検討しました。

タブレット端末には、事前にドローンで撮影してあった高精度の画像が入っています。タブレット端末が測位する位置情報とのズレを確認しながら、タブレット端末を使った調査対象までの接近方法になれていきます。

今回は、ちょうどカシノナガキクイムシのトラップを設置している専門の先生がサンプル回収に来ていたので、その様子も見学させてもらいました。

一通り、タブレット端末の特性を体験したあとで、今度は、ナラ枯れ調査に必要な入力項目や、それをどのように記録したらいいのかを検討しました。ああでもないこうでもない、と試行錯誤で作った仮の調査フォームをタブレット端末で使えるようにしました。

そして、調査員になったつもりで、実際に森の中でのデータ入力を試してみます。

実際に調査・入力してみて、どこが難しかったのか、変えるべき調査項目はないか話し合いました。

今回設定した調査フォームはなかなかいい線をいっていたようです。

このあと、来月に実際にナラ枯れが発生した頃を見計らって、本番さながらの調査を試して見る予定です。


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