2019年10月31日木曜日

森活で健康「お散歩日記で健康づくりとまちづくり

本日の山中湖:最低3℃、最高15℃、曇り時々腫れ
本日は、地域住民を対象とした「お散歩日記で健康づくりとまちづくり」のイベントを山中湖村共催で開催されました。昨年村の健康診断の際に実施させていただいたアンケート調査より、「散歩」という形で森に親しまれている方が多かったことを活かして、ツイッター(Twitter)を使った健康づくりに挑戦してみました。10人あまりの方がご参加されました。

午前の部は、村役場の老人福祉しあわせセンターをお借りし、主催者側から挨拶と趣旨説明を行った後、福祉健康課の保健師さんから、ウォーキングでわくわくするようなお話を聞かせていただきました。その後、自分達のスマートフォンを手に取り、ツイッターの使い方を学びました。


午後の部は、役場の外へ出かけ、東京大学富士癒しの森研究所の周辺を歩きながら、ツイッターを使い、ツイート(Tweet)に挑戦してみました。



はじめは、お散歩日記ハンドブックを見ながら、おそるおそるスマートフォンを触っている様子でした。しかし、だんだんと使い方に慣れていき、最後は自分達のお気に入りの写真でツイートできるようになり、盛り上がりました。

 
 
1時間のお散歩日記を終えた後、暖かいお茶と焼き芋の待つ富士癒しの森の講義室に集まり、スタッフと共に、参加者がツイートした記事を拝見しました。
本日1日、ご参加いただきましたみなさま、どうもありがとうございました。今後、お散歩日記の質問や初心者向けの使い方など気軽に問い合わせできるものを作っていこうと考案中です。引き続き、ツイッターでのお散歩日記で健康づくりに挑戦してください!みなさまのツイートを楽しみにしています。

森活で健康の「お散歩日記」は、少しでもみなさまの健康づくりに役立てていただきたいと願いが込められております。これからもよろしくお願いいたします。

2019年10月27日日曜日

全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」2019

26日の山中湖:最低7℃、最高20℃、晴れ
27日の山中湖:最低8℃、最高17℃、曇り時々晴れ
毎年真冬に行っている1・2年生向けの全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」ですが、今年は大きく時期を変えて、10月の実施となりました。
受講者は3名とこれまでにない少人数での催行となりましたが、中身の濃い充実した学びの機会となりました。
25日金曜日の夜に集合し、事前講義を聞いて、翌日は早朝からフル回転でプログラムにのぞみました。
朝食前にまず取り組んだのは、炭焼きです。原木を計量して、炭窯に詰め込み、焚き口に火入れをしました。
学生にとっては、初の火入れ体験。なかなか火がつけられず、だいぶマッチと新聞紙を無駄にしてしまいました。

朝食後には間伐体験。
今回は少し立派なサイズだったので、3人で代わる代わるノコギリを挽き、およそ1時間かけて切り倒しました。
のちの演習問題のために、切り倒した木のサイズを計測しました。

次は村内の薪ストーブユーザーを訪問。
この日お邪魔したのは、仕事の事務所でペレット 兼用の薪ストーブを使っていらっしゃる方でした。
インタビュー調査によって、この地域の薪調達事情の一端を垣間見ることができました。

午後は足早にお隣の道志村に移動。
手入れ不足になった人工林の間伐と、間伐後の森林空間の利用、間伐材の燃料利用と一体的な森林の活用策に取り組んでいる方をお尋ねし、各現場を見学させていただきました。
夜は講義室で間伐した木がどれだけのエネルギー価値があるのか、またそれはどのくらいの経済的価値があるのかを演習問題を通じて考えました。また、本日の訪問先で得られた情報の振り返りをしました。
この頃には炭窯の煙も透明に。炭化が完了したと判断して窯どめをしました。

翌朝は、まず炭窯のご開帳。
今回は、燃焼がやや進みすぎ、15%と低い収炭率でしたが、しっかりと焼けた良い炭が出来上がりました。

次に、薪割りの基礎練習。
最初はたどたどしかったですが、すぐにコツを飲み込み、快調にぱかんぱかんと割れました。あっという間に割れた薪は山と積み上がりました。

最後は、薪や炭火を使った調理実習。
今回も薪窯でのピザ、熾火にうめてカボチャの丸ごと焼き、炭火とダッチオーブンでイノシシのローストと、フルに森のエネルギーを活用しました。
ピザは生地から作ったので、悪戦苦闘しましたが、できてみると素晴らしい味にみんな大満足でした。
今年度はやや日程の短縮となったため、慌ただしかったですが、終始、学生の表情はいきいきしていました。きっと、心地よい疲れでバスで眠り、東京に戻ったことと思います。

2019年10月5日土曜日

東大こころのリトリート

本日の山中湖:最低11℃、最高24℃、晴れ
本日は、附属病院精神科の方々が中心となって企画された「東大こころのリトリート」が、山中寮を拠点に開催されました。普段いる環境を離れて、自由な発想で議論しあえるセミナーを行うというのが意図のようです。
富士癒しの森研究所では、セッションの合間の30分の休憩時間をいただき、山中寮周辺の森林空間を活かした過ごし方を提供させていただきました。

80人を超える大人数でしたが、5つのメニューを用意し、めいめいがセルフガイドで体験できるようにしました。


湖畔散策では、希望者に小さなカゴを持ってもらい、キノコ採りも体験してもらいました。食べられるキノコはあまり多くなかったですが、いろんな形や色のキノコを集めることを楽しんでもらえたようです。

薪割りも大盛況でした。
快音をたてて割れると、周りからも歓声が上がりました。

一方で、ごくごく静かな過ごし方を選択する方も多く見られました。
森の中にマットを敷いて寝転がり、寝入ってしまった方もだいぶいらっしゃったようです。


つい先日完成した講義室のウッドデッキも、オープンテラスカフェとして和やかな休憩時間を提供していました。

夜の懇親会の際には、中庭で焚き火をして場を演出させてもらいました。
焚き火の周りには人が集まり、話に花が咲いていました。


2019年10月2日水曜日

ウッドデッキ床はりワークショップ

本日の山中湖:最低9℃、最高24℃、晴れ
森と親しみ、学ぶ拠点として「富士癒しの森講義室」をよりグレードアップするために、今年度は、ウッドデッキの増設に取り組んでいます。
このウッドデッキ増設は、研究所と一緒に森と親しむ活動に取り組む団体「癒しの森の会」の皆さんが中心に、手作りで5ヶ月にわたって少しずつ作業を進めてきました。
昨年、安全管理のために伐倒されていたカラマツを製材し、部材の加工をし、土台を組み、長いようで短い5ヶ月でした。
そして今日、地域住民の方々に広く声をかけて、ウッドデッキの床はりをするワークショップを開催しました。14名の方が参加してくださいました。

まずはみんなでバケツリレーで床板を運び、土台の上に床板を並べていきます。
一定の厚さの桟木を板と板の間に挟んで、一定の隙間を保ちながら並べました。

床板を一通り一面に並べたら、板をネジで止める位置に印をつけていきます。
ネジの位置が一直線に揃うように印をつけるのですが、ここでは伝統的な大工道具でもある「墨つぼ」が威力を発揮しました。
墨を含んだ糸をピンと張って、指でつまんでパチンと弾くと、一気に長い直線を引くことができます。

印がつけられたら、あとは一気にネジを打ち込んで固定していきます。
めいめいが電気ドライバーを持って、下穴を開ける係、ネジを打ち込む係が連携して、板を固定していきます。

途中、カエデが生えているところでは、ジグソーという電気工具で床板を木の位置と形状に合わせてくり抜きました。
お楽しみは床はりだけではありません。
参加者の方からの差し入れもあり、ちょっと豪華でおしゃれなランチとなりました。

薪窯でピザを焼き、そして特製サラダで盛り付け、見た目にも楽しい皿が並びます。

早速出来上がったウッドデッキでもくつろぎのひととき。
木漏れ日と白木の板がいい雰囲気を醸し出していますね。
このあと、この板がどのように経年変化をしていくかも楽しみですね。