2022年10月30日日曜日

第2回「森の文化祭」を開催しました

 本日の山中湖:最低1℃、最高14℃、晴れのち曇り

癒しの森会との共催の「森の文化祭」は、無事に第2回目を開催することができました。

昨年は小雨の中でしたが、今年は天気に恵まれ、黄色や赤に色づきはじめた森の中での開催となりました。

去年の経験を踏まえて、今回は、森の中で文化祭をやる意味を会員で話し合い、森の中でやることがより相応しい形を少し試してみました。


今回は、作品展示・販売のプログラムを室内ではなく、森の中の空間を生かすようにしました。作品を立木に掲示したり、木と木の間に張ったロープに吊るしたり、出品者の皆さんとも話し合って、さまざまなアイデアが試されました。

森の中で、出品者と参加者の皆さんの交流も盛んに行われていました。

これは何?と思われるでしょうが、これが、今回初めて取り組んでみた企画「草木染ワークショップ」のための染色作業スペースです。
癒しの森の中で会員が集めた5種類の植物(サンショウ、ススキ、クリ、オニグルミ、メギ)から煮出した染色液が並んでいます。

参加者の皆さんには、植物の種類と、媒染液の違いを選んでもらって、個性的な色合いの染色を楽しんでもらいました。

去年もやった焚き火と焼き芋サービスですが、今年はその周囲で、少し、山仕事に関わるようなプログラムも試してみました。

チェーンソーに関するワンポイント講座は、思った以上の反響で、ひっきりなしにお客さんが立ち寄っていました。

ユニークな薪の積み方の実演もしてみました。ヨーロッパの方で行われている積み方のようで、見た目に面白いだけでなく、薪の乾燥にも良いようです。

癒しの森のガイドツアーも今回初めての試みでした。メモをとりながら真剣に解説を聞く参加者の方も多く、思った以上に濃い中身のツアーとなりました。

今年も、オープンテラスを舞台にした演奏プログラムが盛況でした。みなさん、山中湖村にお住まいの方で、「あ、あの人が」というようなサプライズもあり、観客とステージ上の演奏者との親近感のある演奏プログラムになったように思います。
また来年、より「森の文化祭」らしくなる試みができれば、と思います。


2022年10月16日日曜日

全学体験ゼミ「危険生物の知識(秋編)」2022

15日の山中湖:最低12℃、最高20℃、曇り

16日の山中湖:最低14℃、最高19℃、曇り

全学体験ゼミ「危険生物の知識(秋編)」も、3年ぶりに1泊2日でのプログラムが復活しました。10月頭に開講し、すでに千葉演習林での実習も済ませ、これで最後の実習という、非常に駆け足の日程となりました。

今回は、14名の学生が受講しました。

まずは、千葉演習林の実習で作ったハチトラップと誘引液の成果を確認しました。

誘引液は班ごとにレシピが違ったのですが、だいぶ異なる結果が出ていて興味深かったです。

オオスズメバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、クロスズメバチなど、多様なスズメバチが確認できました。

その後、危険な植物やキノコを観察・解説するために林内へ。

今回は、キノコがよく出ていて、学生たちはついついそちらに目が奪われて、半ばキノコ狩りとなっていました。

林内で採れた植物やキノコを使った実験も、学生たちは嬉々として取り組んでいました。

写真は、植物を使った魚毒漁の再現実験です。林内散策中に完熟したサンショウの実を試食してすごい痺れを感じることを体験していましたが、これが、一番よく効いていたのには、学生たちもよく納得できたようです。とはいえ、厳密には毒とはいえない、つまり安全に食べられる魚を得る方法として継承されてきた先人の知恵の合理性は、注目に値します。

夜は、ゲスト講師によるハチの危険性に関する講義と、ハチの解剖実験です。

今年は、自分たちがハチトラップで捕らえたハチを材料に解剖実験をすることができました。顕微鏡を使って、毒針の構造を詳細に観察することができました。

最後には、実験で使った生き物を使って調理実習をしました。

この実習の3日前に、林内で駆除されたクロスズメバチの巣から幼虫や蛹を取り出す作業は、意外に人気があり、学生たちは長い時間飽きもせずに黙々と作業に取り組んでいました。

危険生物は、その危険性をどう避けるかが最も大事なことですが、人間にとっての危険性だけがその生き物の特性ではない、ということをプログラムを通じて学生たちは体得したように思います。

2022年10月13日木曜日

富士山噴火を想定した火山避難検討会

本日の山中湖:最低9.9℃、最高13.5℃  くもり

富士山噴火を想定した火山避難の検討会を行いました。富士癒しの森研究所と山中寮の職員で共同開催したものです。

令和3年3月に富士山ハザードマップが改訂されたことを受けて、山中湖で想定される噴火による災害や被災予想の確認を行い、噴火時の対応について話し合いました。また、防災備品について情報交換を行いました。

今後は、研究所の避難計画の策定など具体的な検討が必要になることを共有しました。


ハザードマップを確認しながら意見交換




2022年10月7日金曜日

機械グループ研修会

 10月5日~7日の日程で、機械グループの「枯損木の伐採と機械の点検整備に関する研修会」が開催されました。あいにくの雨模様の3日間でしたが、研究科附属施設から7名の参加があり、乗用草刈り機の点検、ロープウインチを使用した広葉樹枯損木伐採、チェンソーの整備を行いました。


乗用草刈り機の点検










チェンソーの整備

広葉樹の伐採




2022年10月1日土曜日

特別ガイド「キノコに親しむ」2022

 本日の山中湖:最低9℃、最高24℃、晴れ

曇りや雨が多かった9月でしたが、10月は爽やかな晴れでスタートとなりました。

朝はキュッと冷え込み、10℃を下回り、すっかり秋らしくなりました。

今日は、東大教職員向けの特別ガイド「キノコに親しむ」が開催され、15名の参加者がいらっしゃいました。

久しぶりの晴天の週末となったためか、東京からの道路は大渋滞。みなさん、来るまでにすっかり疲れてしまったようです。

ですが、森に入ると元気を取り戻したのが、夢中になってキノコを探していました。

今日はあいにく、キノコの出方はイマイチだったのですが、多くの目で探すと意外と多くの種類が見つかり、充実した観察をすることができました。

ちょうどクリもたくさん落ちていて、参加者の皆さんは、クリ拾いも楽しんでいかれました。