2019年5月24日金曜日

講義室周辺の整備の検討

本日の山中湖:最低6℃、最高25℃、快晴
朝は冷え込んだものの、昼はぐんと気温が上がって、この時期らしい陽気となりました。
今日は、「富士癒しの森講義室」を拠点に、森に親しもうと活動している「癒しの森の会」の皆さんと、講義室周りをもっと魅力的にするための取り組みを検討しました。
これまでの話し合いで、講義室周辺で目につく樹木に樹名板を設置すること、講義室の外側にウッドデッキを設置することを目標に掲げました。

今日は、樹名板に関しては、iPadを使った解説候補木のリストづくりについて提案し、早速外に出かけて試しの作業をやってみました。

天気も良く、気持ちの良い散策、植物の観察の機会ともなりました。

ウッドデッキの方は、講義室の中で、設計図をスクリーンに大写しにして、土台の設置方法や、必要な部材、そのために必要な作業について、みなさんと一緒に話し合いました。
なんとか、演習林で出た木だけで作れそうな見通しとなりました。
今後、ウッドデッキ作りのお楽しみイベントを企画し、多くの方と楽しみながらウッドデッキを作っていく予定です。


講義室の外では少し珍しいカエデ、ミツデカエデの鼻がちょうど見頃になっていました、

2019年5月22日水曜日

シーズン最後のサクラ

本日の山中湖:最低13℃、最高20℃、くもり
林内はすっかり緑が鮮やかとなり、初夏の装いになってきました。
そんな中、今頃になって咲き始めるサクラがあります。

あれ?これもサクラと思われるかもしれませんが、これもれっきとしたサクラです。
これはミヤマザクラといいます。

これはさらにサクラからイメージが遠ざかったでしょうか。
これはウワミズザクラといいます。
いずれも、バラ科サクラ属で、この点、他のサクラと同じです。
房状あるいは穂状に咲いているので、サクラとは縁遠いイメージがついてしまいますが、これから、「最後のサクラ」が新緑の林内を彩っていきます。

湖畔では、ズミ(こちらはバラ科リンゴ属)がほころび始めました。
来週には見頃になることでしょう。

2019年5月12日日曜日

全学体験ゼミ「危険生物の知識(春編)」2019

11日の山中湖:最低4℃、最高22℃、快晴
12日の山中湖:最低5℃、最高23℃、晴れのち曇り

この週末、1、2年生向けの全学体験ゼミ「危険生物の知識(春編)」の現地講義が行われました。
10年以上も続く長寿科目です。
今回は8名と参加学生はやや少なかったですが、やる気は十分。
芽吹いたばかりの新緑の森へ早速出かけました。

林内にはトリカブトがたくさん生えています。
つい1週間ほど前には、山菜と間違えてトリカブトを食べ中毒が起きた事件が報道されたこともあり、iPadに保存された、間違えられた実績のある植物の写真とよく見比べて観察しました。

散策の後は、林内で採取できる植物を用いた実験です。
かつて行われていた魚毒漁を再現する実験や、殺虫実験に取り組みました。
これは、先人たちの植物を活用する知恵に学ぶプログラムでもあります。

夜には、特別講師の先生による蜂の危険性に関する講義を聞いたあと、スズメバチの毒針の解剖観察をしました。

うまく解剖できると、毒針の表面に返しの働きをするギザギザ(鋸歯)を顕微鏡を通じて観察することができました。

2日目も爽やかな春の森の中で散策をしながら、動物の活動痕跡などを観察しました。
この日の昼食は、散策中に学んだ危険な植物や実験に使った魚を用いて簡単に調理実習をして食べました。

サンショウ味噌を塗った魚が美味しそうに焼けました。
当研究所では、また秋に同様のプログラムが行われます。