2018年12月27日木曜日

2018年度研究報告会(公開講座)のお知らせ

(こちらのページで随時情報を更新してまいります)
東京大学富士癒しの森研究所(旧・富士演習林)では、今年度も、村内の皆さんにご協力をいただき、村との共同研究「森活で健康」プロジェクト、実証林の植生調査などを実施してまいりました。
下記の通り、公開講座としてこれら1年間の結果報告をいたします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。


・日時:2019年3月6日(水)、10:30-12:00(10時開場)
・会場:山中湖村役場・老人福祉しあわせセンター多目的室
・報告内容:①「森活で健康」プロジェクトについて
      ②第4回癒しの森の植生調査隊報告
      ③山中湖のワカサギについて
      ④森林散策カウンセリングについて

・参加資格:どなたでも自由に参加できます。事前申込は必要ありません。直接会場にお越しください。


●問い合わせ先●
東京大学富士癒しの森研究所
Eメール:fuji@uf.a.u-tokyo.ac.jp
FAX:0555-62-4798
〒401-0501山中湖村山中341-2
TEL:0555-62-0012
(電話は平日8:30~17:00)

2018年12月23日日曜日

落ち葉焚き2018

本日の山中湖:最低3℃、最高9℃、小雨
今年の冬はほとんど冷え込まないまま、年末を迎えました。
今日は、一年の締めくくりとなるイベント・落ち葉焚きでしたが、あいにくの小雨でした。
今回もまた学生体験プログラムとなっていて、工学部と農学部の4年生それぞれ1人ずつが参加しました。
雨で濡れているので、いつも以上に入念に段取りを整えてから着火します。

果たしてうまくつくでしょうか。
どうやら、付け方がうまかったようで、集めてきた枝が勢いよく燃えるようになりました。今年は台風に何度か襲われたためか、落ち枝が多かったです。

ここまで火が大きくなれば一安心。落ち葉を集めてはふりかけてどんどん燃やしていきます。湿っていたので心配していたのでしたが、結構はかど理、周りはどんどん綺麗になりました。

そして昼食は恒例の火を使った料理。今年はアイスバインにも挑戦し、デザートにはピザ窯の余熱でパンプディングを作りました。参加した皆さん、大満足でした。
来年もよろしくお願いします。

2018年12月22日土曜日

女性モニター募集

森の中で、ほっと一息しませんか?
富士癒しの森を利用した「森林散策カウンセリング」を行います。

ご興味のある方は、takeuchi[#]*uf.a.u-tokyo.ac.jpまで
(*  [#]には@を入れてください。)
お問合せください。お待ちしております。

2018年12月19日水曜日

危険枝除去技術の研修

本日は、技術職員2名が東京大学田無演習林にお邪魔して、
田無で実施している危険枝除去技術の研修をしていただきました。
田無の皆様、お忙しいところをありがとうございました。

ツリークライミングのロープをかけるための、
スローラインという紐を用いて枯れ枝を処理します。

先に重りをつけたスローラインを枯れ枝に投げます。
振り子のように振ることで遠心力を利用し、
高さ15m近くまで投げることができます。

田無の皆さんは熟練しており、
ほとんど1発で狙った枝にかけることができます。

スローラインにロープをつなぎ、
手繰り寄せることでロープが枯れ枝にかかる形にし、
ロープを引っ張って落とします。
こんな大きな枯れ枝を落とすことができました。
万一歩行者の上に落ちてきたら大変な事故になるところでした。

田無の皆さんは熟練しているとはいえ、
やはり高いところに素手で投げるのは難しいし、
数をこなして疲れると失敗も多くなります。
そこで新兵器「スーパーショット」を最近導入したということで、
こちらの使い方も教えていただきました。

要は巨大なパチンコで、これで先ほどの重りと紐を飛ばします。
力もそれほどいらずに、20m以上の高さまで飛ばすことができます。
ご指導いただき、私たち富士の技術職員もやってみましたが、
ほとんど初心者にも関わらず、かなりいい線で飛ばすことができました。

今回ご指導いただきました技術を用いて、
当所の林内をより安全で快適に管理できるようになると思います。





2018年12月17日月曜日

センサーカメラおすすめ画像

早いもので今年もあとわずかとなってまいりました。

今回は角突きしている2頭のオスジカです。

写真だけだとケンカかなと思ってしまいますが、
動きはゆっくりなのでじゃれあっているような感じかと思います。

来年は亥年なのでイノシシをたくさんあげたいですがさてどうなることやら。

2018年12月9日日曜日

全学体験ゼミ「癒しの森と地域社会(冬)」2018

8日の山中湖:最低0℃、最高5℃、曇り
9日の山中湖:最低−5℃、最高6℃、曇り
東京大学1、2年生向け科目、全学体験ゼミ「癒しの森と地域社会(冬)」の現地実習が行われました。今回は4名の学生が参加しました。

今回のテーマはハイキングコースについて考えるということで、1日目はまず、様々なタイプの道に着目しながら、演習林内を見学しました。はっきりとした「けもの道」も観察でき、自然に道ができる仕組みについても考えを巡らせることができました。

その後は村内を歩いて静岡県境の峠へ。ここから始まるハイキングコースが、今回の実習における検討対象となります。ここを管轄している村役場観光課の職員さんに、ハイキングコースの管理は、森林の所有や国立公園の設定に絡んでいろいろな縛りがあり、また、管理実施主体が明確でない事情などもあり、道の状態はどうしても荒れがちになってしまうことを解説していただきました。

ざっとハイキングコースを歩いてみて、学生さんなりにこのハイキングコース課題や魅力を見つけてもらいました。

昼食後はみんなで課題や魅力について話し合い、改善策について大まかな方針を決定しました。

学生たちが、今回絞ったターゲットは、雨で深く惚れてしまった部分。
そもそもが崩れやすい土質であることから、あえてここを避けて、周りの森の中を自由に、快適に歩けるようにしてはどうか、と考えたわけです。下見の際に歩いた森の中が心地よく、魅力と映ったようです。
では、それがどのように実現可能なのか、もう一度現地に戻って検討しました。
現地で改善アイデアを具体的に検証作業をする箇所と方法や道具立てを話し合ってもらい、翌日に備えました。

2日目は朝から現場に道具を持ち込んで検証作業をしました。
朝は冷え込んで道脇には霜柱。時折、小雪が舞う寒空でしたが、体を動かして体を温めます。
道が崩壊した部分の脇の森で通行の障害となりそうな枯れ木を除去する作業を中心に行いました。

太めの木も力を合わせて邪魔にならないところへ寄せました。

いっぽうで、地形が急峻になる箇所の手前には、安全のための規制線として柵を仮設置してみました。これには、除去した枯れ木を使ってみました。
午前中の作業はこれで終了。
午後にはまとめ作業をしてもらい、検討過程や現地で検証作業をしてみてわかったことや、さらなる課題や提案についてプレゼンしてもらいました。

プレゼン後には教員とディスカッション。
素人が管理に関わる可能性とその限界、土地所有や国立公園などの規制や社会の仕組みの中で自然と触れ合うことの難しさについて、考えを深められたようでした。