2019年8月30日金曜日

国立台湾大学サマースクール

29日の山中湖:最低19℃、最高30℃、曇り一時晴れ
30日の山中湖:最低18℃、最高24℃、雨のち曇り

東京大学と筑波大学、国立台湾大学の協定にもとづく交流事業として、国立台湾大学の学生たち5名が来所しました。
富士癒しの森研究所では、2日間にわたってプログラム提供をしました。
最近だいぶ涼しくなっていたのですが、初日は真夏に戻ったような暑さ。
そんな中、地域の成り立ちや植生の成り立ちに注目しながら林内を散策しました。

植物の生態や生理を専攻する学生もいて、ゆっくり立ち止まりながら、いつもは1時間で散策するところを3時間かけて歩きました。

2日のメインは富士山の旧登山道を歩き、標高の違いによる植生の変化や、かつての登山文化を観察するというものです。
あいにくの雨でスタートを遅らせることになりましたが、標高2000メートルあたりまで行ってくることができました。

ここでも、興味深い植物があると足を止めてじっくり観察。
高山帯にある植物はなかなか台湾では見られない植物ばかりで、興味深いようでした。

おそらく去年の台風で登山道に倒れたと思われる倒木がある場所では、その断面の年輪をじっくり観察することができ、これだけの木に育つのに200年から300年かかっていることを知ることができました。
おそらく台湾では、100年かからずにこれだけの大きさになる木が多いのではないでしょうか。

研究所に帰ってきて少しだけですが、薪割りも体験してもらうことができました。

学生たちはこのあと、東京でのプログラムを経て筑波大学でのプログラムに参加することになります。多くの学びを得て無事に帰国することを祈っています。


2019年8月15日木曜日

センサーカメラおすすめ画像

久々に衝撃的映像です。


クマです。
数年ぶり3回目でセンサーカメラに写りました。
またとてもわかりやすいアングルで。

まぁクマがいることは既にわかっていますし、
村の広報でも時々クマが出たと放送しているので、
今更と言えば今更なのですが、
それでもいつも歩いている場所で撮影されたとなると戦慄です。

2019年8月3日土曜日

高校生の卒業研究での訪問

2日の山中湖:最低19℃、最高30℃、晴れ
3日の山中湖:最低19℃、最高31℃、晴れ
この週末は、東大教育学部の附属中等教育学校の卒業研究に取り組む高校生4名と担任の先生が研究所を訪れました。
卒業研究でどのようにしたら森と人の良い関係が築けるのか、手入れ不足からくる森の問題を解決できるのか、というようなテーマに取り組んでいるということで、研究所の取り組みや職員の森にかかわるきっかけや思いについて調べたいということでした。

まずは、実際に研究所の林内を散策しながら、研究所の取り組みについて知ってもらいました。

散策の途中で講義室で小休憩。
机や室内の板に触れてもらいながら、今後の木の使い方などにかたりあいました。

2日目も林内をひととおり見学して歩いて、最後に少しだけ薪割を体験してもらいました。
呑み込みが早く、すぐに割れるようになっていました。木を扱う仕事の愉しみの一端にも触れてもらえたように思います。

2019年8月1日木曜日

アルバイト・ヂンスト2019

本日の山中湖:最低20℃、最高30℃、晴れのち雨
今週からすっかり真夏の暑さに見舞われている山中湖です。
クーラーがないと辛い暑さですが、幸いにも毎日夕立があり、夕方にはそれなりに涼しくなってくれます。
本日から山中寮の特別開寮期間となり、寮の運営や運動部の夏合宿のために多くの学生が詰め掛けています。
本日は、毎年恒例となっている寮周りの環境整備「アルバイト・ヂンスト(ドイツ語で労働奉仕)」を寮運営に当たっている学生たちと行いました。
今年は寮の駐車場の再整備に取り組みました。
5年前(過去の記事はこちら)に整備していたのですが、車止めの丸太は腐り始め、駐車枠のトラロープもだいぶ切れてしまって枠が不明瞭になっていました。

まずは、車止めの更新のために、新しい丸太の皮むきをしました。
これは去年、間伐していたヒノキです。
一般にヒノキは腐れに強いとされています。

これを車止めに使う大きさに玉切って、古い車止めを取り去ったあとに埋め込みました。
今回は、枠の境からの位置も図り、地面に出る丸太の高さが10cmくらいに揃うようにこだわりました。

車止めには、夜に視認性が高まるように、反射板をつけました。
固定は、林業道具でもあるガンタッカーで。こういう道具の使い回しができるのも面白いですね。

駐車枠は、トラトープだとすぐ切れてしまうし、金属の杭が飛び出す可能性もあり危険だということで、今回は、芝生の帯にしてみようということになりました。
深さ5センチほどの溝を掘って、そこに花壇用の土を敷き詰めて行きました。

芝生を植えるのに一般的な方法は、マット状の芝生を貼っていくことなのですが、今は時期がら売っていないんですね。。。
そこで、西洋芝の種をまくことにしました。

途中、雨による中断もありましたが、3時間ほどで9台分の駐車スペースの作業を終えることができました。
最後はアイスで労をねぎらいました。
芝生が芽を出すのが待ち遠しいですね。