2021年9月30日木曜日

山中湖村のナラ枯れ調査

 本日の山中湖:最低12℃、最高21℃、曇

富士癒しの森研究所では、去年に引き続き山中湖村のナラ枯れ対策に協力しています。

今年度は去年以上に多くのナラ枯れが発生していることが確実で、その全容把握が容易でないことから、調査方法について協力させていただくことになりました。

研究所で提案したのは、現場入力用にタブレットを利用した調査方法で、本日、調査員となる地域住民の方や行政の担当者の方向けの説明会を開催しました。

タブレットで使う調査用アプリは、吉田高校の生徒さんが取り組んだ課題研究の成果の一部でもあります。



まずは講義室内でタブレットの基本的な使い方や、調査用アプリでのデータ入力の仕方や考え方を説明し、一通り調査の流れを実習しました。
ちょうど講義室の周りでは、今年発生したナラ枯れがあります。実際に野外ではどのようにする
のか慣れてもらうため、練習用のデータ入力をやってみました。

今回の調査では木の直径を調べる必要があり、タブレットに内蔵の計測用アプリを使うことにしているのですが、その有効性も確かめることができました。
多くの方が関心を持っているようで、地元のテレビ局や新聞社が取材に来ていました。

2021年9月9日木曜日

試験一般開放のお知らせ

 東京大学富士癒しの森研究所では、林内を散策する場合は、事前の手続きをお願いしてまいりました。将来的に、住民の皆様や来村者の皆様に自由に散策いただけるエリアを整備することを目指して、このたび、試験的に一部エリアを一般開放することといたしました。

富士癒しの森研究所にぜひお出かけいただき、紅葉の林内をお楽しみいただくとともに、今後の開放に向けたアドバイスやアイデアをお寄せください。

今後、以下で随時最新の情報をお知らせします(11/2更新)。

 

(チラシはモノクロ版カラー版があります。)

・日程:2021114日(木)、5日(金) いずれも9時半〜15時半(最終入林14時半)

・主催:東京大学富士癒しの森研究所

・後援:山中湖村

・協力:癒しの森の会


開放エリアは、以下のマップの「足跡マーク」のあるエリアとなります。(こちらからダウンロードできます。)




当日のお願い

  • 林内に車で侵入できません。山中村役場駐車場など公共の駐車場をご利用ください。
  • 立ち入りの際は、必ずアクセスポイント(役場前交差点、山中寮入口のいずれか)でスタッフの説明を受けてください。
  • 散策後のアンケートにご協力ください。
  • 山中湖村健康ポイントのスタンプをご要望の方は、スタッフまでお知らせください。
  • 会場にトイレはありません。観光用の公衆トイレをご利用ください。

「森の文化祭」開催のお知らせ

 東京大学富士癒しの森研究所・講義室を拠点に活動する「癒しの森の会」では、このたび、森の中で村内の文化活動の交流の場を作ろうと「森の文化祭」を企画しました。

秋の「癒しの森」に包まれて、山中湖の文化活動に触れ、交流するひと時を送りましょう。

今後、こちらのページで詳細を随時案内していきます(10/29更新)
(荒天等の場合は中止となり、こちらで案内します)

(チラシはこちらからダウンロードできます)

森の文化祭
日時: 2021年10月31日 (日)、10時〜15時(予定)
会場: 東京大学富士癒しの森研究所・講義室
    (駐車場は村役場駐車場をご利用ください)


共催: 癒しの森の会・東京大学富士癒しの森研究所
後援: 山中湖村教育委員会
内容: ①演奏
     11:00-11:20    谷山明人 バラフォンwith ジャズバイオリンセッション
                    11:30-12:20    富士学苑ジャズ部 ジャズバンド
                    12:30-12:45    フラウト. ドルチェ リコーダー合奏
                    12:55-13:10    望月昭子& 幡野恵子 ピアノ&ソプラノ
                    13:20-13:35    奏流(そうる)    リコーダー&ウクレレ
                    13:45-14:00    山中湖バロックトリオ    弦楽合奏
                    14:10-14:25    渡邉優    竹笛
                 14:35-14:50    コール・ふじまりも    コーラス
                ②作品展示・チャリティ販売
     陶芸作品:伊藤利彬、平岡秀雄
                    書道作品:犬甘游玄
                    アクリル画:木村修
                    ボタニカルアート:木村奈保子
                    写真:冨塚晴夫、冨塚裕子
                    籐編みカゴ:小林順子
                    木の玩具:天野俊洋
                    布草履:布ぞうりの会
    ③遊休品バザー
     ・ぬいぐるみ
     ・布
     ・陶器
     ・村内農作物
     ・訳あり薪原木・丸太(当日はお持ち帰りいただけません)


(このマップはこちらからダウンロードできます)

その他:
・会場付近に駐車はできません。村役場に駐車の上、秋の森の散歩を楽しみながらお越しください。
・作品や遊休品が購入できますので、ご自身のお買い物袋等を持参することをおすすめします。
・食事の模擬店などはありませんので、昼食等は各自でご用意ください。
・ステージの演奏をじっくり楽しみたい方は、各自折りたたみ椅子などをお持ち込みいただけます。
・お買い物をされる予定の方は、各自でエコバッグなどを持参することをおすすめします。

2021年9月8日水曜日

全学体験ゼミ「癒しの森でリフレッシュ」

 本日の山中湖:最低12℃、最高20℃、曇

今年、富士癒しの森研究所では、精神科医や産業医、音楽療法士の先生にも仲間に入っていただいて、1・2年生向けの科目として、全学体験ゼミ「東大の別荘『癒しの森』で心も体もリフレッシュ」を開講しました。誰もが強いストレスにさらされ、時に不調をきたす可能性があることを知り、不調となる前に自らの心と体を整える感覚をつかんでみよう、というのがこの講義の目的です。

本当は2泊3日の日程で富士癒しの森研究所に滞在し、じっくりと自然環境、そして仲間たちと向き合うプログラムを実施したかったのですが、このコロナ禍では叶わず、2日間は東京都内で、3日目の今日に研究所内での日帰りプログラムとなりました。

東京都内では、ホップ・ステップに相当する緑地体験として、ワークシートを用いた緑地滞在・散策体験、音に関するセルフケアプログラム、農作業を通じたケアの体験をしてきました。そして、今日は、ジャンプに相当する現地講義の集大成として、癒しの森研究所内で自分にとっての一番のリフレッシュ活動を自由に探してもらうことにしました。

まずは、研究所の滞在拠点となる山中寮を見学し、今後、勉強会やサークル活動だけでなく、自らのリフレッシュのためにも使えることを知ってもらいました。その後、所内の森林を巡って、森の中での危険な要素や自然環境の成り立ちについて解説しました。

昼食時間から午後の活動は自由行動。午前中に巡った範囲内で、自由に自分自身のリフレッシュ活動を追求してもらいました。

持参した昼食を食べる場所もまちまちです。

午後に林内を見て回ると、それぞれ個性的な過ごし方をしていました。

写生に取り組んでいる学生。

裸足で全力疾走する学生。

読書に没頭する学生。

持参した楽器を演奏する学生。

静から動まで。そして、個別にたたずむものから仲間と過ごすものまで、実に様々でした。

最後は車座になってみんなの体験を共有。数々の個性的な体験と気づきが披露され、盛り上がりました。全体が終了したあとの学生の顔はみんな生き生きしていて、本当にこの講義を企画・決行して良かったと思いました。