2012年9月30日日曜日

第5回アジア演習林コンソーシウム・シンポジウム

9月26日から30日にかけて、富士癒しの森研究所を会場に、演習林を持つ、あるいは林学教育を行っているアジアの主要な大学の集まり(アジア演習林コンソーシアム)のシンポジウムが行われました。
韓国、台湾、タイ、インドネシア、マレーシアからの教員、技術職員、学生が一堂に会して、また共同開催者である山梨県環境科学研究所の方々と、研究交流が行われました。
各国の演習林を使った研究や教育の取り組みや学生による研究が紹介され、活発に意見交換が行われました。
懇親会も盛大に行われ、親交を深めました。今後のさらなる研究交流が楽しみです。

2012年9月25日火曜日

薪ペレット兼用ストーブの火入れ式やります

先月導入された、薪・ペレット兼用ストーブの火入れ式を下記の要領で行いますので、見学希望の方は、当日、事務所までお越しいただければ幸いです。

日時:2012年10月3日(水)、9:00~(30分~1時間程度)
場所:富士癒しの森研究所事務所

火入れ式ではペレットによる燃焼を実演する予定です。

2012年9月13日木曜日

全学体験ゼミナール「癒しの森を創る(夏)」

本日の山中湖:最低12.9℃、最高28.6℃、晴れ
11日から2泊3日の日程で、今年度から新たに開講した、東大教養学部講義・全学体験ゼミナール「癒しの森を創る(夏)」の現地実習が行われました。
駒場キャンパスでの3回の事前講義を経て、大人がゆっくりくつろげる空間と子供が遊べる空間を創るというコンセプトをひっさげ、集大成に臨みます。
森づくり、といってもこれまでは東京のキャンパスでの講義だけだったので、具体的なイメージを持ってもらうために、一通り林内を見学した後、今回取り組む作業を話し合ってもらいます。温泉、滝???などと突拍子もない案が飛び出し、外野は不安に駆られてしまいましたが、最終的にはそれなりに現実的なプランに落ち着き、初日は、対象地に行って第2日目以降の作業の準備を整えました。2日目は、大人のくつろぎ空間として、小径木を取り除き、シートでの屋根かけをします。
根っこ堀までして整地に余念がありません。
昼食はさっそく屋根の下で摂ることにしました。わきにはハンモックも設置。おなか一杯になったらお昼寝もできます。
午後は、子供が遊べるようなアイテム作りです。
元から枝分かれした大きなアカマツの木には、半割にした薪にロープを通して、木登り用の縄梯子をかけました。
木登り用のアカマツの太い枯れ枝を切り落としたのを利用して、ブランコも作りました。
2日目は、この辺で薄暗くなってきて作業終了。森の中の作業は、この時期となると、頑張っても4時ころまでですね。
3日目は、仕上げの作業で、くつろぎ空間の目隠しとなる柵と、アプローチの道を整備しました。
伐採した低木類をアーチ状に編みこんで、おしゃれ感を演出していました。
アプローチ道から垣間見る2012年夏の癒し森です。ひときわ明るい木漏れ日の中に癒しの空間が浮かび上がります。

学生さんにはまだまだやりたい計画はありましたが、これで今回は一応の完成。この場所は、この先も学生実習で癒しの空間としてさらにグレードアップしていってもらう予定です。学生さんには、次学期以降の受講生に向けたメッセージも残していってもらいました。
思い出に記念撮影もパチリ。ご苦労様でした。

2012年9月5日水曜日

高校生と薪棚作り

本日の山中湖:最低17℃、最高28℃、晴れ時々曇り
当研究所で行われる県立富士北稜高校の実習の4回目は、7月の3回目にやった間伐木を使ったモノ作りです。
小径の間伐材を使った、単純な構造の工作物については、以前から課題としていろいろ考えてましたが、その一つに薪棚があり、模型なんかも作ってました。
それを今回の課題作品として取り組んでもらいました。
今回も大工さんに来てもらって段取りや現場仕事ならではのノウハウを教えてもらいながら、完成に挑みます。
今回は生徒の中から「棟梁」を決め、棟梁の指示のもとにみんな動きます。
7月に間伐した際にもだいぶ樹皮を向いてもらっていたのですが、足りない分をまた剥いてもらったり、材を寸法に切り添えてもらったり、めいめいに組み立てまでの準備を進めます。

皮むきを使って樹皮を剥きます。ナタのほうがいい!、とナタを使い始める生徒さんも。
安全指導をしてもらってから、電動工具もバンバン使います。すぐ恰好がサマになります。さすが
建築系の生徒さん。

午前中には部材の用意ができて、午後にはさっそく組み立てに入ります。木と木をドリルで穴を通し、ボルトとナットで固定していきますが、座金の入る位置はのみを使ってちょっと彫り込みます。ちょっと大工の技も体験します。
 
現場でいかにてっとり早く直角に組んでいくか、大工さんのノウハウも教わりながら、組み立てしていきます。

基本の構造が組みあがったら、屋根材を固定していきます。屋根に使ったのは、近くの製材所に分けてもらった、ヒノキの背板。捨てられる運命にあるものですが、これは屋根に面白そう、と使用。皮がついているので、なんちゃって「檜皮葺き(ひわだぶき。ヒノキの皮を重ねて葺く屋根で、神社などでよく見られます。)」、のつもりです。
古くなったらはずして燃料として使い、また張り替えていけばよい、という発想です。
そして、いよいよ完成!おかげさまで、がっしりと頑丈で、見栄えもよいものができました。
ナマの素材に触れ、通常は捨てられてしまうものを使い、シンプルに、そして工夫して、楽しく作る、が実践できたのではないかと思います。



2012年9月4日火曜日

山梨県環境科学研究所との共催で行う国際シンポジウムのお知らせ

山梨県環境科学研究所と共催の国際シンポジウム「地域の文化を育む森-新しい森林の価値を求めて」が2012年9月29日(土) 山梨県環境科学研究所 本館棟1階ホールにて開催されます。
皆様のご参加をお待ちしております。詳しくは下記リンクのポスターPDFをご覧ください。
・シンポジウムポスター(約1MB)