2019年3月26日火曜日

センサーカメラおすすめ画像

亥年なのでイノシシ推しでここまで来ましたが、
どうにも画像が少ない上に変わり映えしないので
今月はあきらめました。

ということでシカです。

ツノが立派でわかりやすいものがあったのでちょっとツノの説明を。

角はオスにだけ生え、1年目は枝分れせずただの棒のような角ですが、
毎年生え変わって年々分岐が増えていき、
写真のように1本の角に先端が4か所あるようになるのが最大です。
その後も毎年生え変わりますが、分岐は増えません。

付け根から前の方に1先端、中央あたりから前にもう1先端、
先端付近で横に分かれて2先端といった感じになっております。

ちなみにこの調査では、シカの角の分岐についても判読できる限り記録しております。
オスジカがわらわらいるような時はつらいです。

2019年3月21日木曜日

実験結果を扱った論文が公刊されました

以前に実験をした結果の一部をまとめた論文がJournal of Forest Research(オンライン)に掲載されました。

英語論文になりますが、論文の題名は「森林管理の有無が生理的回復に与える効果および個人特性の影響」というような内容です。
この論文では、以下のようなことを明らかにしました。
・森林浴によるストレス刺激からの回復は、間伐等を施した場合において、放置されたままの場合に比べてより効果的であったことが、血圧、唾液中のコルチゾール、心拍変動の分析により確かめられました。
・神経症傾向が高かったり、うつ傾向が強いと、放置された場合の森林であっても十分にストレスからの回復効果が認めらる傾向がありました。
こうした結果は、森林浴に活用しようとする森林管理の方針に参考になると思われます。
論文のコピーをご希望の方は、富士癒しの森研究所までご連絡ください。

2019年3月6日水曜日

公開講座「富士癒しの森研究所2018年度研究報告会」

本日の山中湖:最低1℃、最高11℃、曇り
いつになく暖かい冬が過ぎ、いつになく早い春を迎えようとしている山中湖です。
本日は、地域住民の皆さんを対象として「富士癒しの森研究所2018年度研究報告会」を開催しました。20人余りの方にお集まりいただきました。

今年度は、村役場のいきいき健康課さんには特にお世話になり、一緒にアンケート調査をし、今回の報告会も会場の提供をいただきました。
というわけで今回のメインは、村の健康診断の際に実施させていただいたアンケート調査の結果についてです。
750人余りの方にご回答いただいてわかったことは、
・山中湖村在住の皆さんの身の回りに十分に森があり、
・多くの方が、「四季の変化がある」という点で満足されており、
・「散歩する」という形で森に親しまれている方が実に多い
というようなことでした。
これから、このアンケートで浮かび上がってきた森へのニーズに対して、森の側をどのように整備していったらいいのか、といったことに研究の焦点を移していきます。
この先は、実際にニーズを持っていいる地域の皆さんと一緒に考えていくことが意味を持ってきます。来年度、一緒にできることを企画しますので、ぜひお付き合いをお願いします。

今回の研究報告では、このほかに、第4回癒しの森の植生調査隊の調査結果、山中湖のワカサギの歴史、森林散策カウンセリングについても報告しました。
内容についての問い合わせは富士癒しの森研究所までお願いいたします。