2019年12月22日日曜日

落ち葉焚き2019

本日の山中湖:最低−1℃、最高5℃、曇り
いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりました。
今日は毎年恒例の落ち葉焚きの日でした。職員の家族や地域住民の方も参加して賑やかに落ち葉焚きが行われました。

今日の着火は、職員の子供にチャレンジしてもらいました。

枯れ枝を組んだやぐらに着いた火はみるみる大きくなりました。
枯れ枝に十分に火が回ったら、落ち葉をかき集めてきて投入します。

今日は落ち葉が湿っていて、なかなか萌えにくかったです。
それでもなんとか午前中で大体予定していた面積の落ち葉を楽しみながら燃やすことができました。
お昼は、薪や炭をフル活用した「真冬のバーベキュー」。

今年はとても綺麗に丸鷄が焼けました。
これで今年の研究所のイベントも終了となります。これからしばらくは、静かな季節となります。

2019年12月8日日曜日

全学体験ゼミ「癒しの森と地域社会(冬)」2019

7日の山中湖:最低−2℃、最高4℃、曇り
8日の山中湖:最低−6℃、最高9℃、快晴
この週末は、金曜日の夜からの泊まり込みで、東京大学1、2年生向けの科目・全学体験ゼミ「癒しの森と地域社会(冬)」の現地実習が行われました。
今回は8名の学生が参加して、やや賑やかな実習となりました。
今回の実習でのテーマは、「赤道」を散歩道として利用してもらうためにはどのようにすれば良いのか、ということを考えてもらうことでした。
「赤道」というのは、昔から人々の往来に使われてきた小径で、当初は国のものでしたが、いまは市町村によって管理されている公共の通路となっていますが、現状はほとんど道として使われていません。

今回は、学生たちは事前の駒場での講義でタブレットPCを使った記録方法を習っていました。
現地では早速それを活用して、対象となる赤道の良い点や課題となる地点を、写真とともにタブレットPCに記録していきました。
実習課題となっている赤道は研究所に隣接したところですが、比較対象として他の赤道も見ておいたほうがいいので、初日の午後には、対岸の長池地区にある赤道も歩かせてもらいました。

ひと段落ついたところで、地元のお宅にお邪魔しておやつをいただきました。
この地域では、歩くことを楽しむためのフットパス作りに数年前から取り組んでいて、その取り組みの中で、地元の食事体験ができるところとして、今回お邪魔したお宅が営業を始めたという経緯があります。

囲炉裏で焼いたもろこし団子などをいただき休憩しながら、地元の方との交流も楽しみました。

夜にはタブレットPCに溜め込んだ情報を整理して、今回訪れた赤道の特徴や課題について考えたところを発表してもらい、大まかな改善計画を考えてもらいました。

2日目は、前夜に考えた計画により具体性を持たせるために、対象となっている研究所脇の赤道に出かけて、実際に落ち葉を取り除いたり、通行の邪魔になっている灌木を刈ったりして、整備にどのような道具が必要で、どのくらいの時間がかかるのかなど、検証してもらいました。

こうして持ち帰った現地での検証結果をもとに整備計画提案書を作ってもらい、それについて報告し合い、ディスカッションをしました。
短時間ではありましたが、なかなか具体的でまとまったて計画を作ってもらうことができました。実際にこの地域の道作りに参考になるアイデアも出てきたように思います。

2019年12月3日火曜日

ドローン撮影の研修

本日の山中湖:最低1℃、最高10℃、晴れ
ついに今年も12月に入りましたが、冬になった実感がわかない温かい日となりました。
研究所では今年度、折を見て森林の状況把握や広報用の画像取得のためにドローン撮影を試みています。
本日は自然を撮影するプロの方に来ていただいてドローン撮影のノウハウを教えていただく機会を設けました。
まず室内で事前準備で注意すべきことや便利な機能について教えていただいたあと、さっそく湖畔広場へ出て撮影のデモをしていただきました。

今回は湖に遠く引き下がってからの周辺画像の撮影、ある地点を360度回りながら撮影する手法を見せていただき、こちらでも練習させていただきました。

湖上空からの撮影ではこのような写真が撮れました。
撮った画像を持ち帰って改善点を検討し、今後の撮影方針を話し合いました。
早く広報などにも実用できる撮影ができればと思っています。

2019年11月29日金曜日

ようやく冬らしく

本日の山中湖:最低-4℃、最高3℃、晴れ
昨日の初雪、そう積もりませんでしたが、
青空に、白くコーティングされた木々が映え、
雨氷のようなキラキラ感も。
カメラと双眼鏡を握る手先があっという間に冷え、痛くなりながらも、久しぶりの空気感が心地よい林内。
気になっていたツグミなど定番の冬鳥も確認。
今シーズンは秋が遅くのんびりで、まだ葉っぱが残っている木があります。
そのおかげで、雪と落葉のコラボレーションが。
(左奥はグリーンシーズンには見えない富士山がちらり)
師走が目の前ですね。
暖冬の予報をニュースで聞きましたが、
とはいえ、ここは標高1000m。̠マイナス4℃はほんの序の口。
じっくりじっくり、冬はやってきます。

2019年11月28日木曜日

雨から初雪に

本日の山中湖:最低0℃、最高8℃、雨のち雪
本日は朝から冷たい雨が降り、予定していたウッドデッキの残る床板はり、そして完成!という予定は幻となってしまいました。
そんな中、午後には今年度最後の「癒しの森の会」の例会が行われました。

薪ストーブをがんがん焚いて講義室をぽかぽかにして、ウッドデッキができたら、来年は何をしようかなどと話が盛り上がりました。

そしてその間にもどんどんと気温は下がり続け、外は雪模様となりました。
この日をもって、講義室もすっかり水道を閉めて、本格的な冬ごもりに入ります。

2019年11月14日木曜日

アジアからの留学生ご案内

本日の山中湖:最低9℃、最高18℃、曇りのち晴れ
低気圧の通過にともない、季節外れの暖かさとなりました。
未明にかけて強風が吹き荒れ、葉っぱがすべて落ちてしまうかと思いきや、しっかり紅葉した葉っぱが残ってくれました。
 
本日は、アジア生物資源環境研究センターの留学生のみなさんを案内いたしました。
総勢35名、長い列をなしながら、ここの森林の特徴、研究所で取り組んでいる森林管理の仕組みや地域社会との連携の取り組みを紹介しました。

当初は寒々しい冬景色の森林散策となるかと予想していましたが、幸運にも(?)暖かい天候と紅葉のピークに恵まれ、心地よさを満喫しながらの教育プログラムとなりました。

検索結果

ウェブの結果(サイトリンク付き)

 

2019年11月12日火曜日

林況調査いよいよ終盤

本日の山中湖:最低2℃、最高16℃、快晴
今年4月から、演習林全体の森林の状況を把握するために行ってきた林況調査ですが、いよいよ佳境となりました。
今回は残りの調査プロットの全ての木の直径を測りつつ、すでに直径を計測済みの調査プロットでの直径クラスごとに選ばれた樹木の樹高を計測しました。
直径計測に比べると、樹高を計測するには手間と時間を要します。
そのため、あえてサンプリングしたうえで樹高を計測します。

まずは、地図を頼りにしながら、サンプリングする樹木を探り当てます。
ターゲットとなる樹木にたどり着いたら、音波を利用して距離を計測できる機械を使って樹高を測定します。
ターゲットとなった木のてっぺんが見える位置まで下がって、まずは水平距離を確認します。

その後、てっぺんを見上げることによって、樹高を算出してくれます。

三角測量の要領です。
実は、今回、樹高を測定するにはベストタイミングでした。
てっぺんを見通すには葉っぱがありすぎると、とても大変です。
でも、葉っぱが全部落ちていると、木のてっぺんが判別しにくいです
今年は、紅葉がかなり遅かったことがあり、今が適度に葉っぱが残っていて、樹高の計測がとてもやりやすかったです。

本来は落葉しきっている時期ですが、今まさに紅葉が楽しめます。

こういう時には、逆光で葉っぱを透けてくる色味を味わうのがいいですね。

2019年11月5日火曜日

韓国からのお客さん

本日の山中湖:最低1℃、最高14℃、快晴
昨夜より、韓国のソウル国立大学の演習林の林長さんと技術職員3名が研究所を訪れています。
韓国では森林浴への関心が高まっているようで、演習林としてどのような取り組みができるのか、当研究所の事情を参考にしたいということで訪問されています。
本日は、爽やかな秋晴れの中、林内をご案内しました。


紅葉の森林散策を楽しみつつ、当研究所での森林管理や試験研究の実際を説明しながら、林内を巡り、時折立ち止まっては、活発な意見交換が行われました。

午後は、講義室でコーヒーを飲みながら、当研究所での地域連携の取り組みや研究事例などをスライドショーやプレゼンテーション、ポスターで紹介させていただきました。
心地よい森林散策となったばかりか、得るものも多かったようで、とても満足して帰られました。こちらも、意見交換で大いに刺激をいただき、客観的に当研究所の事業を見直す機会になりました。
今後も良い交流を続けて行きたいです。

2019年10月31日木曜日

森活で健康「お散歩日記で健康づくりとまちづくり

本日の山中湖:最低3℃、最高15℃、曇り時々腫れ
本日は、地域住民を対象とした「お散歩日記で健康づくりとまちづくり」のイベントを山中湖村共催で開催されました。昨年村の健康診断の際に実施させていただいたアンケート調査より、「散歩」という形で森に親しまれている方が多かったことを活かして、ツイッター(Twitter)を使った健康づくりに挑戦してみました。10人あまりの方がご参加されました。

午前の部は、村役場の老人福祉しあわせセンターをお借りし、主催者側から挨拶と趣旨説明を行った後、福祉健康課の保健師さんから、ウォーキングでわくわくするようなお話を聞かせていただきました。その後、自分達のスマートフォンを手に取り、ツイッターの使い方を学びました。


午後の部は、役場の外へ出かけ、東京大学富士癒しの森研究所の周辺を歩きながら、ツイッターを使い、ツイート(Tweet)に挑戦してみました。



はじめは、お散歩日記ハンドブックを見ながら、おそるおそるスマートフォンを触っている様子でした。しかし、だんだんと使い方に慣れていき、最後は自分達のお気に入りの写真でツイートできるようになり、盛り上がりました。

 
 
1時間のお散歩日記を終えた後、暖かいお茶と焼き芋の待つ富士癒しの森の講義室に集まり、スタッフと共に、参加者がツイートした記事を拝見しました。
本日1日、ご参加いただきましたみなさま、どうもありがとうございました。今後、お散歩日記の質問や初心者向けの使い方など気軽に問い合わせできるものを作っていこうと考案中です。引き続き、ツイッターでのお散歩日記で健康づくりに挑戦してください!みなさまのツイートを楽しみにしています。

森活で健康の「お散歩日記」は、少しでもみなさまの健康づくりに役立てていただきたいと願いが込められております。これからもよろしくお願いいたします。

2019年10月27日日曜日

全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」2019

26日の山中湖:最低7℃、最高20℃、晴れ
27日の山中湖:最低8℃、最高17℃、曇り時々晴れ
毎年真冬に行っている1・2年生向けの全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」ですが、今年は大きく時期を変えて、10月の実施となりました。
受講者は3名とこれまでにない少人数での催行となりましたが、中身の濃い充実した学びの機会となりました。
25日金曜日の夜に集合し、事前講義を聞いて、翌日は早朝からフル回転でプログラムにのぞみました。
朝食前にまず取り組んだのは、炭焼きです。原木を計量して、炭窯に詰め込み、焚き口に火入れをしました。
学生にとっては、初の火入れ体験。なかなか火がつけられず、だいぶマッチと新聞紙を無駄にしてしまいました。

朝食後には間伐体験。
今回は少し立派なサイズだったので、3人で代わる代わるノコギリを挽き、およそ1時間かけて切り倒しました。
のちの演習問題のために、切り倒した木のサイズを計測しました。

次は村内の薪ストーブユーザーを訪問。
この日お邪魔したのは、仕事の事務所でペレット 兼用の薪ストーブを使っていらっしゃる方でした。
インタビュー調査によって、この地域の薪調達事情の一端を垣間見ることができました。

午後は足早にお隣の道志村に移動。
手入れ不足になった人工林の間伐と、間伐後の森林空間の利用、間伐材の燃料利用と一体的な森林の活用策に取り組んでいる方をお尋ねし、各現場を見学させていただきました。
夜は講義室で間伐した木がどれだけのエネルギー価値があるのか、またそれはどのくらいの経済的価値があるのかを演習問題を通じて考えました。また、本日の訪問先で得られた情報の振り返りをしました。
この頃には炭窯の煙も透明に。炭化が完了したと判断して窯どめをしました。

翌朝は、まず炭窯のご開帳。
今回は、燃焼がやや進みすぎ、15%と低い収炭率でしたが、しっかりと焼けた良い炭が出来上がりました。

次に、薪割りの基礎練習。
最初はたどたどしかったですが、すぐにコツを飲み込み、快調にぱかんぱかんと割れました。あっという間に割れた薪は山と積み上がりました。

最後は、薪や炭火を使った調理実習。
今回も薪窯でのピザ、熾火にうめてカボチャの丸ごと焼き、炭火とダッチオーブンでイノシシのローストと、フルに森のエネルギーを活用しました。
ピザは生地から作ったので、悪戦苦闘しましたが、できてみると素晴らしい味にみんな大満足でした。
今年度はやや日程の短縮となったため、慌ただしかったですが、終始、学生の表情はいきいきしていました。きっと、心地よい疲れでバスで眠り、東京に戻ったことと思います。

2019年10月5日土曜日

東大こころのリトリート

本日の山中湖:最低11℃、最高24℃、晴れ
本日は、附属病院精神科の方々が中心となって企画された「東大こころのリトリート」が、山中寮を拠点に開催されました。普段いる環境を離れて、自由な発想で議論しあえるセミナーを行うというのが意図のようです。
富士癒しの森研究所では、セッションの合間の30分の休憩時間をいただき、山中寮周辺の森林空間を活かした過ごし方を提供させていただきました。

80人を超える大人数でしたが、5つのメニューを用意し、めいめいがセルフガイドで体験できるようにしました。


湖畔散策では、希望者に小さなカゴを持ってもらい、キノコ採りも体験してもらいました。食べられるキノコはあまり多くなかったですが、いろんな形や色のキノコを集めることを楽しんでもらえたようです。

薪割りも大盛況でした。
快音をたてて割れると、周りからも歓声が上がりました。

一方で、ごくごく静かな過ごし方を選択する方も多く見られました。
森の中にマットを敷いて寝転がり、寝入ってしまった方もだいぶいらっしゃったようです。


つい先日完成した講義室のウッドデッキも、オープンテラスカフェとして和やかな休憩時間を提供していました。

夜の懇親会の際には、中庭で焚き火をして場を演出させてもらいました。
焚き火の周りには人が集まり、話に花が咲いていました。


2019年10月2日水曜日

ウッドデッキ床はりワークショップ

本日の山中湖:最低9℃、最高24℃、晴れ
森と親しみ、学ぶ拠点として「富士癒しの森講義室」をよりグレードアップするために、今年度は、ウッドデッキの増設に取り組んでいます。
このウッドデッキ増設は、研究所と一緒に森と親しむ活動に取り組む団体「癒しの森の会」の皆さんが中心に、手作りで5ヶ月にわたって少しずつ作業を進めてきました。
昨年、安全管理のために伐倒されていたカラマツを製材し、部材の加工をし、土台を組み、長いようで短い5ヶ月でした。
そして今日、地域住民の方々に広く声をかけて、ウッドデッキの床はりをするワークショップを開催しました。14名の方が参加してくださいました。

まずはみんなでバケツリレーで床板を運び、土台の上に床板を並べていきます。
一定の厚さの桟木を板と板の間に挟んで、一定の隙間を保ちながら並べました。

床板を一通り一面に並べたら、板をネジで止める位置に印をつけていきます。
ネジの位置が一直線に揃うように印をつけるのですが、ここでは伝統的な大工道具でもある「墨つぼ」が威力を発揮しました。
墨を含んだ糸をピンと張って、指でつまんでパチンと弾くと、一気に長い直線を引くことができます。

印がつけられたら、あとは一気にネジを打ち込んで固定していきます。
めいめいが電気ドライバーを持って、下穴を開ける係、ネジを打ち込む係が連携して、板を固定していきます。

途中、カエデが生えているところでは、ジグソーという電気工具で床板を木の位置と形状に合わせてくり抜きました。
お楽しみは床はりだけではありません。
参加者の方からの差し入れもあり、ちょっと豪華でおしゃれなランチとなりました。

薪窯でピザを焼き、そして特製サラダで盛り付け、見た目にも楽しい皿が並びます。

早速出来上がったウッドデッキでもくつろぎのひととき。
木漏れ日と白木の板がいい雰囲気を醸し出していますね。
このあと、この板がどのように経年変化をしていくかも楽しみですね。