15日の山中湖:最低12℃、最高20℃、曇り
16日の山中湖:最低14℃、最高19℃、曇り
全学体験ゼミ「危険生物の知識(秋編)」も、3年ぶりに1泊2日でのプログラムが復活しました。10月頭に開講し、すでに千葉演習林での実習も済ませ、これで最後の実習という、非常に駆け足の日程となりました。
今回は、14名の学生が受講しました。
まずは、千葉演習林の実習で作ったハチトラップと誘引液の成果を確認しました。
誘引液は班ごとにレシピが違ったのですが、だいぶ異なる結果が出ていて興味深かったです。
オオスズメバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、クロスズメバチなど、多様なスズメバチが確認できました。
その後、危険な植物やキノコを観察・解説するために林内へ。
今回は、キノコがよく出ていて、学生たちはついついそちらに目が奪われて、半ばキノコ狩りとなっていました。
林内で採れた植物やキノコを使った実験も、学生たちは嬉々として取り組んでいました。
写真は、植物を使った魚毒漁の再現実験です。林内散策中に完熟したサンショウの実を試食してすごい痺れを感じることを体験していましたが、これが、一番よく効いていたのには、学生たちもよく納得できたようです。とはいえ、厳密には毒とはいえない、つまり安全に食べられる魚を得る方法として継承されてきた先人の知恵の合理性は、注目に値します。
夜は、ゲスト講師によるハチの危険性に関する講義と、ハチの解剖実験です。
今年は、自分たちがハチトラップで捕らえたハチを材料に解剖実験をすることができました。顕微鏡を使って、毒針の構造を詳細に観察することができました。
最後には、実験で使った生き物を使って調理実習をしました。
この実習の3日前に、林内で駆除されたクロスズメバチの巣から幼虫や蛹を取り出す作業は、意外に人気があり、学生たちは長い時間飽きもせずに黙々と作業に取り組んでいました。
危険生物は、その危険性をどう避けるかが最も大事なことですが、人間にとっての危険性だけがその生き物の特性ではない、ということをプログラムを通じて学生たちは体得したように思います。
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