2022年6月24日金曜日

ナラ枯れ防除のための試験開始

 本日の山中湖:最低18℃、最高28℃、晴れ

すっかり真夏のような陽気となった山中湖です。

今年もそろそろナラ枯れが、と心配な季節になってきました。

研究所では昨年度、ヒノキチップを守りたい木の周りに置くことによって、カシノナガキクイムシによる加害を未然に防ぐという方法を、試してみました。(去年の様子はこちら

そうしたところ、それなりの有効性が確認できたのですが、定期的にヒノキのチップを作り、付け替えるという労力がかかるという課題も見えてきました。

そこで、今年は、他の演習林の先生の協力を得て、試薬による防除の試験をすることになりました。試薬には、ヒノキやマツなどから抽出される精油を3種類使うことにして、今日は、それを試験木に設置する作業を行いました。

市販もされている精油をテイッシュペーパーに染み込ませます。

少しずつ精油が揮発するように穴の空いたプラスチックケースに入れて、これを、試験木に取り付けていきました。

果たして、カシノナガキクイムシの加害を予防する効果があるのかどうか、今後、注意深くみていきたいと思います。

2022年6月19日日曜日

総合科目「森林環境資源学」でのフィールドワーク

18日の山中湖:最低13℃、最高21℃、曇り

19日の山中湖:最低12℃、最高26℃、晴れ

3年ぶりに総合科目「森林環境資源学」のフィールドワークが1泊2日の日程で行われ、19名の学生が参加しました。

初日は典型的な梅雨空で、時折小雨が落ちてきたりしましたが、なんとかフィールドワークには支障にならない程度で済みました。

そんな中、演習林の外に出て、国立公園の緑地公園などで、ワークシートを使って、植物や人工物の様子を観察していきました。

帰ってきてからは、班に分かれてまとめ作業。どの班もとても熱心で、予定されていた2時間の作業時間が足りないくらいで、その後のプレゼンとディスカッションも時間が長引いてしまいました。

2日目は一転して爽やかな晴天となりました。

この日は、森の癒しを実現するための森林の管理に焦点を当てました。

研究所の森の中を、管理の仕方について解説しながら散策したあと、村の「文学の森公園」を訪問し、その管理作業にあたっている方に作業内容や、作業にこめられている思いをお話しいただきました。

最後は、学生自身に管理作業の一端を体験してもらいました。今回は、落ち枝を落とす時に使うスローラインの体験もしてもらいました。ほんのさわり程度でしたが、管理作業に潜む楽しみに気づいてもらえたようです。今後、キャンパスなど身近な緑地環境にも目を向けていってほしいと思いました。