本日の気温 最高気温13.0℃ 最低気温 1.0℃
2026年4月1日より富士癒しの森研究所所長を命ぜられ着任いたしました蔵治光一郎(くらじこういちろう)と申します。東大演習林に1996年に採用されてから30年が経過し、直近では東京の企画部で9年間、勤めておりました。久しぶりの地方演習林勤務で、富士は初めてなので、不慣れのためご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
さて、私の専門は森と水と人の関係です。コロナ禍の期間中、研究に割く時間ができたので、山中湖の降水量と水位の関係について研究していました。成果の一部はこちらに発表しています。
山中湖の水位は昨年秋から低下しており、山梨県庁が自動観測してリアルタイムで公表している水位データは1.65mまで下がったのち、止まってしまっているようです。2026年3月13日にはテレビで「今年1月中旬から水位計に水が届かなくなり、正確な計測ができなくなっている」と報道されました。
2026年4月7日の湖面
参考:2021年8月23日の増水時の湖面 水位3.28m
現在の水位がどれだけなのか、誰も把握できていないことになりますので、4月7日にさっそく測定してみることにしました。リモートセンシングがご専門の三浦先生と技術職員の助けをお借りして、RTK-GNSSで測量したところ、979.9261mでした。山梨県の水位計の基準点の標高が978.485mですので、もし山梨県の水位計が計測できていれば1.44mと表示するはずということになりました。1.65mより20センチほど低いことになります。
湖岸から湖面までの距離を巻尺で測ったところ、約40mありました。
私の研究では、1927年1月1日からの山中湖の水位データを収集しており、過去約100年間の最低水位は1934年8月28,29日に観測された0.64mです。今回計測された1.44mという水位が、過去、どのような頻度で起きていたのか、今後、解析してみたいと思っております。(終わり)


