2009年9月9日水曜日

全学体験ゼミ「森林の保健休養機能」



本日の山中湖:最低15℃、最高27℃。曇りのち晴れ


昨日より教養の講義・全学体験ゼミ「森林の保健休養機能」が3泊4日の日程で行われています。


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これは、森林の景観を形作る樹木の構造を観察しているところです。


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湖畔にたたずむ学生たち。


でも、ただたたずんでいるわけではありません。


じっと耳を澄ませてサウンドスケープ(音環境)の記録をとっています。


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森林景観のSD評価実験の様子です。


様々な指標で景観を評価をしながら林内各所をめぐりました。


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トリカブトの花が咲いていました。


すでに枯れてしまったものも多く、今年の花つきは悪いようです。





2009年9月4日金曜日

山中明神例大祭安産まつり



本日の山中湖:最低14℃、最高23℃。曇り。

今日から3日間、富士演事務所のある山中区のお祭り「山中明神例大祭安産祭り」が始まりました。

山中明神こと山中諏訪神社は安産にご利益があるといわれています。

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地区のはずれにある諏訪神社から地区中心部にある御旅所(おたびしょ)に、氏子たちが担ぐ神輿で神様が移動します。

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それを阻止しようと青年団の神輿が邪魔をします。

青年団側の神輿は「ヨイヨイ!ヨイヨイ!ヨイヨイ!」の掛声で小躍りします。

氏子側の神輿は「ヨイサ!ヨイサ!ヨイサ!」という掛声でにじり進んでいきます。

こうして実にじっくりと時間をかけて神様は御旅所に向かいます。

それにしてもユニークなお祭りです。

富士演が立地する地区の歴史の深さを感じる一日でした。




2009年8月26日水曜日

あたらしい東屋の検討会



本日の山中湖:最低14℃、最高24度。曇り。


朝も昼も空気がぐっと冷たくなり、早くも夏の終わりを感じさせます。


本日は午前中にカラマツ試験地の毎木調査を行い、午後には湖畔広場の東屋の更新計画について検討作業を行いました。


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現地検討も行い、新・東屋の方向性が固まりました。


新しい東屋は、林内整備や教育活動、その他目的も果たせる、魅力的なものです。


出来上がりと実際の運用を考えるとわくわくします。


どんなものが出来上がるか、それはお楽しみです。


充実した1日となりました。





2009年8月5日水曜日

ようやく夏らしく?



本日の山中湖:最低17℃、最高27℃。曇り時々晴れ


昨日、今日と2日間、一日中とはいきませんが、山中湖は晴れ間に恵まれました。


やはり太陽が照りつけると、夏らしく感じますね。


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林内ではザリコミ(Ribes maximowiczianum)が赤く熟していました。


ユキノシタ科スグリ属の落葉低木。


西洋で好まれるグズベリーやカシスと同様のスグリの仲間です。


試しに食べてみると、酸味も甘味もあまり強くありませんでした。


おいしそうに見えたんですがねえ。


砂礫地を好むそうで(名前の「ザリ」は砂利のなまったものといいます)、富士演の火山礫土壌に合っているのかもしれませんね。


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ウバユリ(Cardiocrinum cordatum)も咲き始めています。


夏は着実に来ています。





2009年7月27日月曜日

山中寮内藤セミナーハウス開寮



本日の山中湖:最低19℃、最高24℃。曇り時々雨


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山中寮の建て替え工事がしばらく行われていましたが、ついに本日、新・山中寮が開寮となりました。


新しい山中寮は、東大OBで(株)リンナイの内藤氏の寄付により建てられ、「東京大学山中寮内藤セミナーハウス」と名付けられています。


学生同士そして学生と教員が生活を共にし、その交流の中で人材育成されていくような場となるようにという願いが込められているそうです。


演習林の実習でも山中寮を使っていくことになりますが、ぜひそのような教育の場としていければいいですね。


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山中寮と80年歩んできた富士演からは、開寮記念として、昭和9年の富士演習林俯瞰図を寄贈させていただきました。


旧・山中寮の居室を再現したメモリアルルームに掲示される予定です。


これからまた新たな歩みを共に進めて行くことになります。





2009年7月12日日曜日

都留文大実習ふたたび



本日の山中湖:最低15℃、最高24℃。曇り


今週末は先月に引き続き、都留文科大学の実習が行われました。


今回は下草刈りや間伐(昨日)、地元のお年寄りへの聞き取り調査(本日)をやりました。


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若い植林地で、下刈鎌を用いて下草刈りをやりました。


最初はみんな恐る恐るでしたが、だんだんさまになってきました。


中には、下草刈りにはまる学生さんも。


いやー、時間があればもう少し働いてもらいたかった!


下刈り作業中、クロスズメバチに刺された学生さんがいました。


巣の上を踏み歩いてしまったのが原因のようです。


幸い、危険な症状は出ませんでしたが、この時期にはこういう危険が潜んでいることに留意しておきたいものです。


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掘り出されたクロスズメバチの巣。


まだ小さいですが、多数のハチに集中攻撃されなかったのも幸いしたかもしれません。


本日は、89歳になる地元のお年寄りに、山と暮らしの関わりについてお話を伺いました。


炭焼きや草刈り、畑作りのことなど、詳しく教えてもらいました。


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2時間超にわたる聞き取りの結果をもちより、生業暦や地図上にまとめ、考察を行いました。


学生たちは、昔の人の山でのエネルギッシュな働きぶりに感心し、自然条件と人の暮らし方の関わりに強く興味を抱いたようでした。


これで富士演習林での都留文科大学実習の日程は終了となりますが、富士演の林内美化にも貢献してくれた学生のみなさん、大変ご苦労様でした。





2009年7月10日金曜日

きのこニョキニョキ



本日の山中湖:最低19℃、最高29℃。曇り


梅雨も後半となり、さすがに山中湖でも蒸し暑く感じる日が多くなってきました。


このところは、連日、どんより、じっとりとしていて、時折雨が降り、まさに梅雨らしい空模様です。


このことがキノコにとってはいいのでしょうか。


再び林内の至る所でキノコを見かけるようになりました。


本日見ることができたキノコの一部を紹介します。


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タマゴタケ。テングタケ科の鮮やかな赤色のきのこ。


テングタケ科は多くの毒菌を含みますが、これは例外的に食用となります。


成長の早いキノコで、おそらく一晩でここまで開いたものと思われます。


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チチタケ属のきのこ。


発生環境から、シラビソと菌根共生しているものと思われます。


ちょっと傷つけるだけで、傷口から乳液があふれ出してきます。