2011年7月29日金曜日

アルバイト・ヂンスト2011



本日の山中湖:最低17℃、最高27℃、曇り


今年も去年に引き続き、夏季特別開寮で山中寮を運営している


運動会の学生さんたちとの共同作業が行われました。


(去年の様子はこちら


山中寮が出来て以来、学生たちは草刈りなど周りの環境整備に自ら取り組んできました。


これはアルバイト・ヂンストと呼ばれ、現在わたしたちがよく使う「アルバイト」


のもとになったともいわれています。


これはドイツ語のArbeitdienstなのですが、Arbeitは仕事、Dienstはサービスなので、


奉仕作業ぐらいの意味なんでしょうね。


このアルバイト・ヂンスト、昭和60年ごろまであったようですが、


その後行われなくなっていました。


それが、昨年からは、演習林と一緒に魅力ある周辺環境づくりを、ということで


復活したわけです。


今年は、寮中庭におくベンチ、寮内におく本棚、暖炉用の薪棚の3点に挑戦しました。


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一番大変な作業は、最初に待ってました。


薪棚の土台を打ち込む作業で、ゆうに50センチ以上、たたき込んで汗ダラダラです。


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いっぽう、電動工具を使っての木材のカットは女子でもらくらく。


カラマツの角材はベンチの腰掛部分と薪棚の構造材に、ヒノキの板は本棚に使います。


いずれも本研究所産の木材です。


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山中寮の管理人さんも登場。ベンチの土台作りを手伝ってくれました。


土台が出来上がったら、角材をねじで打ち付けて組み立て完了。簡単な作りです。


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本棚は、強度を高めるためにちょっとめんどくさい細工を手ノコでしてもらいました。


それでも、これも楽しかったようで、熱心に取り組んでもらえました。


そしてついに、


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午後4時過ぎに、一通りの作業が完了。右手奥に見えているのが完成した薪棚です。


去年同様に大工さんにも来てもらいましたが、学生さん4人(午後から+1人)で


よくぞここまで作れたものです。


打ち上げでは、早くも来年は何を作るかで話が盛り上がりました。





2011年7月28日木曜日



本日の山中湖:最低16.7℃、最高25.2℃、曇り


台風6号の後は最低気温が11℃の日もあり、過ごしやすい日々が続いています。


とても暑かった6月が嘘のようです。


今日はどんな鳥に会えるかと朝、林内へ。


天気が曇りとあってか、鳥達の賑やかさは控えめ。


珍しくクロツグミの姿を見ることができましたが、


林内を忍者のようにささと歩き飛び回るので、


残念ながら写真に収めることはできませんでした。


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ウバユリが咲いていました。もうそんな時期が来たのですね。


ぐるっと林内を歩き、事務所に戻ってくると、


玄関先にコエゾゼミがじっとしていました。


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気温の低さでしょうか、動きが鈍いのでパチリ。


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こんな方向からもパチリ。


富士では良く見かけるセミなのですが、


初めて出会った時はこの個性的な模様にびっくり。


見慣れてくると、なかなか可愛らしいものです。


夕方頃になってくると涼感たっぷりのヒグラシが鳴きます。


空気もひやっとしてきます。


標高1000mにいるんだなと思う瞬間です。





2011年7月11日月曜日

夏空の下での実習



本日の山中湖:最低18度、最高31℃、快晴


梅雨も明けて、いよいよ夏本番です。


この真夏の陽気の中、都留文科大学の「地域資源管理・環境保全実習」


が行われました。


今回は、人の働きかけ方によって、植生がどのように変わるのか、


また、その「人の働きかけ」じたいを体験してもらうのが目的です。


昨日は、まずは間伐体験。


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間伐の前に、照度計を使って、ほぼ同じ暗さの場所を2か所マーク


しておき、一方の近辺のみ、手ノコを使って間伐してもらいました。


なかなか、手ノコは体力が必要で手間取ったようですが、切り倒す快感は


存分に味わってもらえました。


間伐後、また照度計を使って明るさを計測したところ、間伐したところは、


しないところに比べてほぼ倍の値が出ました。


間伐によって、林床の光環境が大きく変わることが確かめられました。


次は草地植生について。


一口に草地といっても管理の仕方によって植生が異なってきます。


年に4~5回刈る場所と、1回しか刈らない場所で、それぞれ、


ブラウン―ブランケ法という方法で植生調査してもらいました。


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正方形の調査区を設置するのに、三平方の定理を応用してもらいたかったのですが、


みなさんすでに忘却のかなただったようですね(汗)。


草地の植生と人間の働きかけ方について理解してもらった後で、


今度は実際に草刈りにいそしんでもらいました。


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このときだけは曇り空になってくれて、お陰で作業がしやすかったです。


面白いもので、鎌で刈るという行為ははまる学生さんが多いようで、


今年も黙々と鎌での草刈りに熱中する姿が見られました。





今日は、間伐材・枝条の有効利用を体験してもらいました。


まずは昨日自分たちが切り倒した間伐材を皮むきしてもらいました。


水を吸い上げている時期なので、面白いようにむけます。


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これもやはりはまる学生さん多数。


ツルツル間伐材を使って、シンプルな柵を作ってみました。


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「間伐したい」「間伐材ほしい」「うちでも作りたい」


そんな声が飛び交っていました。そう思ってもらえれば本望です。


枝条はチッパーで粉砕して敷材に。


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ほかに、無煙炭化器を使って大量の熾き火を作り、そこに


ベーコンとシイタケを詰めたカボチャを投入して丸ごと蒸し焼き。


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大成功!そして大好評でした。


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最後は、熾き火を七輪に移してBBQで慰労会となりました。


暑い中、ご苦労様でした。