2013年7月12日金曜日

シカの親子

本日の山中湖:最低気温18℃、最高気温32℃、晴れ
今日も蒸し暑い一日となりました。
夕方外の様子を見に行くと…。
風景も蒸気があがってもやっとしています。

 足元にはネジバナが咲き始めていました。


そして、ちょうど帰宅しようとしたとき、シカを発見。

よくみると親子です。こちらを一応は気にしていましが、
のんびりとした様子で、ゆっくり林内へ行ってしまいました。
バンビはとても可愛いのですが…複雑な思いですね。

2013年7月7日日曜日

総合科目「癒しの森を考える」の現地講義

本日の山中湖:最低18℃、最高32℃、快晴
なんと七夕を前にした梅雨明け、今年の梅雨はあっけなかったですね。
山中湖もさほど雨量が多くなかったのではないかと思います。
本日は梅雨明けを象徴するかのような快晴、そして猛暑(山中湖にしては)。
そんな中、この週末は、昨年度から始まった教養学部の講義、総合科目「癒しの森を考える」の現地講義が行われていました。
今年はなんと、60名を超える学生が富士癒しの森研究所に集結。
今までにない人数です。
昨年と同様、まずは林内を見学、森の成り立ちや研究所での森林管理について知見を得てもらいます。
その後、班単位で、独自の癒しの森計画を練ってもらいました。
なにせ12班もあったので、2日は終日発表会。
今年の上位の班では、ハンター養成所と称して森での活動能力・知識のレベルアップを図るレクリエーション施設、遊具開発企業とコラボした森林公園などが計画されていました。
昨年に比べると、思い切ったアイデアが少なかったですが、時間制約の厳しい中で皆さんよく考えてくれたと思います。

2013年7月5日金曜日

マレーシアからのインターン

本日の山中湖:最低19℃、最高24℃、雨のち曇り
今日は、東大演習林にマレーシアサバ大学からインターンに来ている2名の学生さんが、研究所を来訪、午後から「癒しの森づくり」のための施業を体験してもらいました。
まずは、景観維持上の施業として頻繁に行われる作業の一つ、下刈り、これは機械を使うので近くで見学してもらいました。マレーシアの森林では、上の木が太陽光をしっかり受け止めているので、低木層が育たず、こうした作業はないんだそうです。
刈りはらった灌木の処理方法として、もはやおなじみとなった「柴垣づくり」を体験してもらいました。
ナタを使って小枝落とし。
マレーシアでは、ナタのことを「パラン」というのだそうです。
編みこみの作業は、万国共通(?)で楽しいようで、楽しみながら取り組んでいました。
当研究所で推進したいと考えている、楽しめる森林作業について、理解してもらえたようでした。
最後は、歩道・林内から除去し、集めてきた落ち枝などを集めた時の処理方法の一つとして、無煙炭化器での焼却処理を体験してもらいました。
マレーシアでも野焼の規制が厳しいのだそうです。
全く違った背景を持つ人たちと一緒に作業、交流すると、こちら側の事情の特殊さや普遍性も確認できて、よい勉強の機会となりました。



2013年7月1日月曜日

看板更新

本日の山中湖:最低14℃、最高21℃、くもり
ついに7月に入りましたが、まだまだ涼しい山中湖です。
本日は、遅ればせながら、木パネル式看板更新の2台目を完成させました。
昨年の事務所前から、1年もたってしまいましたが(汗)。
場所は、国道に面した村役場前です。
でかでかと「富士演習林」と記されたこの看板も見納めです。
かなり草が茂っていたので、まずは草刈りから。
皆さんに書いていただいた絵パネルを交えながら元の看板の上に、パネルを固定していきます。
今回の看板は腐食がひどくなくしっかりしていたので、直接パネルを打ち込むことが出来ました。
そして、完成!絵パネルを提供してくださった方々お待たせしました。そして、ありがとうございました。
まだ、2か所、設置予定箇所があります。絵パネル作成に興味のある方は、富士癒しの森研究所までお問い合わせください。
右の事務所行き看板も近々更新する予定です。

2013年6月28日金曜日

6月も終わりに…

本日の山中湖:最低気温14.2℃、最高気温21.6℃、曇り
梅雨らしい曇り空の今日、今シーズン最後の鳥類相調査を行いました。
林内は暗めでしたが、ちょうど巣立ちを迎えた鳥達で賑やかでした。

こちらはおなじみのシジュウカラの幼鳥です。
他出会えた幼鳥たちは、ホオジロ、キビタキ、アカゲラなど。

調査ポイントを回りながら、白い花々に魅かれてパチリ、パチリ。ウツギはちょうど花盛り。

少し盛りは過ぎてしまいましたが、まだまだ奇麗なヤマボウシ。

樹皮が個性的なヒコサンヒメシャラの花も。ツバキの仲間なので、よく似ていますね。

本日確認した鳥達:キビタキ・クロツグミ・ヒヨドリ・センダイムシクイ・シジュウカラ・ヤマガラ・コガラ・ヒガラ・ホオジロ・キジバト・アカゲラ・コゲラ・ノジコ・ウグイス・コムクドリ・メジロ・ホトトギス・ハシブトガラス・アオバト・カッコウ…その他:シカ♀2頭

来週は7月突入です!

2013年5月27日月曜日

実証林での整理伐開始

本日の山中湖:最低10℃、最高22℃、曇り
今年度から本格的に動き出す「実証林」の試みですが、今週は、ほかの演習林からも応援スタッフに来てもらって、実証林3区間の状態をおよそ揃えるための「整理伐」を実施します。
本日はまず、伐採対象の木を全員で一本一本見て回り、どちらの方向に倒すべきか、どの木から切っていくべきか、など段取りを検討して歩きました。
いっぽうでは、成長の具合を解析する研究のために、伐採対象の木から、「成長錐」という道具を使ってのコアサンプル採取も行われていました。
こんなふうに、棒状にサンプルがとれるんですね(↓)。このサンプルから年輪幅を読み取って、木の成長の様子を研究するんだそうです。どんなデータが出てくるのか楽しみです。

2013年5月7日火曜日

実証林での予備実験スタート

本日の山中湖:最低3℃、最高17℃、快晴
ゴールデンウィークが終わり、山中湖の木々はいよいよ青くなってきました。
広葉樹はまだまだ葉っぱが開ききらないものが多いですが、カラマツはすっかり鮮やかな新緑となっています。
足元ではフデリンドウが咲き始めていました。
本日から、実証林の本格運用を前に、森林景観が人の身心にどのような影響を与えるのかを調べるための予備実験に突入しました。来週頭にかけて、計4日間をかけて実験を行います。
どんな実験かというと、、、
実証林内の景観を見渡せるところに各種機材を持ち込んで、被験者の血圧や唾液アミラーゼなどの生理指標を計測します。
温度と湿度から快適指数を割り出してくれるアメニティーメーター、それから、騒音計で音環境もモニタリングします。
被験者は、シートで視界を遮った状態(対照)と森林景観が眼前に広がる状態で、それぞれリラックスして座った前後で、心理状態や景観の評価をたずねるアンケートに回答してもらいました。

今回は、3区ある実証林の状態をそろえるための整理伐の前の予備実験で、このデータと比較する伐採が済んだあとの予備実験は10月に予定しています。
実証林では、今年度、来年度に本格的に林相を操作する予定となっています。今回のような計測実験のほかにも、景観記録や樹木成長など定期的に記録をとっていきます。実証林を用いた研究に興味のある方は、ぜひ、富士癒しの森研究所までお声掛けいただければ幸いです。