2019年12月8日日曜日

全学体験ゼミ「癒しの森と地域社会(冬)」2019

7日の山中湖:最低−2℃、最高4℃、曇り
8日の山中湖:最低−6℃、最高9℃、快晴
この週末は、金曜日の夜からの泊まり込みで、東京大学1、2年生向けの科目・全学体験ゼミ「癒しの森と地域社会(冬)」の現地実習が行われました。
今回は8名の学生が参加して、やや賑やかな実習となりました。
今回の実習でのテーマは、「赤道」を散歩道として利用してもらうためにはどのようにすれば良いのか、ということを考えてもらうことでした。
「赤道」というのは、昔から人々の往来に使われてきた小径で、当初は国のものでしたが、いまは市町村によって管理されている公共の通路となっていますが、現状はほとんど道として使われていません。

今回は、学生たちは事前の駒場での講義でタブレットPCを使った記録方法を習っていました。
現地では早速それを活用して、対象となる赤道の良い点や課題となる地点を、写真とともにタブレットPCに記録していきました。
実習課題となっている赤道は研究所に隣接したところですが、比較対象として他の赤道も見ておいたほうがいいので、初日の午後には、対岸の長池地区にある赤道も歩かせてもらいました。

ひと段落ついたところで、地元のお宅にお邪魔しておやつをいただきました。
この地域では、歩くことを楽しむためのフットパス作りに数年前から取り組んでいて、その取り組みの中で、地元の食事体験ができるところとして、今回お邪魔したお宅が営業を始めたという経緯があります。

囲炉裏で焼いたもろこし団子などをいただき休憩しながら、地元の方との交流も楽しみました。

夜にはタブレットPCに溜め込んだ情報を整理して、今回訪れた赤道の特徴や課題について考えたところを発表してもらい、大まかな改善計画を考えてもらいました。

2日目は、前夜に考えた計画により具体性を持たせるために、対象となっている研究所脇の赤道に出かけて、実際に落ち葉を取り除いたり、通行の邪魔になっている灌木を刈ったりして、整備にどのような道具が必要で、どのくらいの時間がかかるのかなど、検証してもらいました。

こうして持ち帰った現地での検証結果をもとに整備計画提案書を作ってもらい、それについて報告し合い、ディスカッションをしました。
短時間ではありましたが、なかなか具体的でまとまったて計画を作ってもらうことができました。実際にこの地域の道作りに参考になるアイデアも出てきたように思います。

2019年12月3日火曜日

ドローン撮影の研修

本日の山中湖:最低1℃、最高10℃、晴れ
ついに今年も12月に入りましたが、冬になった実感がわかない温かい日となりました。
研究所では今年度、折を見て森林の状況把握や広報用の画像取得のためにドローン撮影を試みています。
本日は自然を撮影するプロの方に来ていただいてドローン撮影のノウハウを教えていただく機会を設けました。
まず室内で事前準備で注意すべきことや便利な機能について教えていただいたあと、さっそく湖畔広場へ出て撮影のデモをしていただきました。

今回は湖に遠く引き下がってからの周辺画像の撮影、ある地点を360度回りながら撮影する手法を見せていただき、こちらでも練習させていただきました。

湖上空からの撮影ではこのような写真が撮れました。
撮った画像を持ち帰って改善点を検討し、今後の撮影方針を話し合いました。
早く広報などにも実用できる撮影ができればと思っています。

2019年11月29日金曜日

ようやく冬らしく

本日の山中湖:最低-4℃、最高3℃、晴れ
昨日の初雪、そう積もりませんでしたが、
青空に、白くコーティングされた木々が映え、
雨氷のようなキラキラ感も。
カメラと双眼鏡を握る手先があっという間に冷え、痛くなりながらも、久しぶりの空気感が心地よい林内。
気になっていたツグミなど定番の冬鳥も確認。
今シーズンは秋が遅くのんびりで、まだ葉っぱが残っている木があります。
そのおかげで、雪と落葉のコラボレーションが。
(左奥はグリーンシーズンには見えない富士山がちらり)
師走が目の前ですね。
暖冬の予報をニュースで聞きましたが、
とはいえ、ここは標高1000m。̠マイナス4℃はほんの序の口。
じっくりじっくり、冬はやってきます。

2019年11月28日木曜日

雨から初雪に

本日の山中湖:最低0℃、最高8℃、雨のち雪
本日は朝から冷たい雨が降り、予定していたウッドデッキの残る床板はり、そして完成!という予定は幻となってしまいました。
そんな中、午後には今年度最後の「癒しの森の会」の例会が行われました。

薪ストーブをがんがん焚いて講義室をぽかぽかにして、ウッドデッキができたら、来年は何をしようかなどと話が盛り上がりました。

そしてその間にもどんどんと気温は下がり続け、外は雪模様となりました。
この日をもって、講義室もすっかり水道を閉めて、本格的な冬ごもりに入ります。

2019年11月14日木曜日

アジアからの留学生ご案内

本日の山中湖:最低9℃、最高18℃、曇りのち晴れ
低気圧の通過にともない、季節外れの暖かさとなりました。
未明にかけて強風が吹き荒れ、葉っぱがすべて落ちてしまうかと思いきや、しっかり紅葉した葉っぱが残ってくれました。
 
本日は、アジア生物資源環境研究センターの留学生のみなさんを案内いたしました。
総勢35名、長い列をなしながら、ここの森林の特徴、研究所で取り組んでいる森林管理の仕組みや地域社会との連携の取り組みを紹介しました。

当初は寒々しい冬景色の森林散策となるかと予想していましたが、幸運にも(?)暖かい天候と紅葉のピークに恵まれ、心地よさを満喫しながらの教育プログラムとなりました。

検索結果

ウェブの結果(サイトリンク付き)

 

2019年11月12日火曜日

林況調査いよいよ終盤

本日の山中湖:最低2℃、最高16℃、快晴
今年4月から、演習林全体の森林の状況を把握するために行ってきた林況調査ですが、いよいよ佳境となりました。
今回は残りの調査プロットの全ての木の直径を測りつつ、すでに直径を計測済みの調査プロットでの直径クラスごとに選ばれた樹木の樹高を計測しました。
直径計測に比べると、樹高を計測するには手間と時間を要します。
そのため、あえてサンプリングしたうえで樹高を計測します。

まずは、地図を頼りにしながら、サンプリングする樹木を探り当てます。
ターゲットとなる樹木にたどり着いたら、音波を利用して距離を計測できる機械を使って樹高を測定します。
ターゲットとなった木のてっぺんが見える位置まで下がって、まずは水平距離を確認します。

その後、てっぺんを見上げることによって、樹高を算出してくれます。

三角測量の要領です。
実は、今回、樹高を測定するにはベストタイミングでした。
てっぺんを見通すには葉っぱがありすぎると、とても大変です。
でも、葉っぱが全部落ちていると、木のてっぺんが判別しにくいです
今年は、紅葉がかなり遅かったことがあり、今が適度に葉っぱが残っていて、樹高の計測がとてもやりやすかったです。

本来は落葉しきっている時期ですが、今まさに紅葉が楽しめます。

こういう時には、逆光で葉っぱを透けてくる色味を味わうのがいいですね。

2019年11月5日火曜日

韓国からのお客さん

本日の山中湖:最低1℃、最高14℃、快晴
昨夜より、韓国のソウル国立大学の演習林の林長さんと技術職員3名が研究所を訪れています。
韓国では森林浴への関心が高まっているようで、演習林としてどのような取り組みができるのか、当研究所の事情を参考にしたいということで訪問されています。
本日は、爽やかな秋晴れの中、林内をご案内しました。


紅葉の森林散策を楽しみつつ、当研究所での森林管理や試験研究の実際を説明しながら、林内を巡り、時折立ち止まっては、活発な意見交換が行われました。

午後は、講義室でコーヒーを飲みながら、当研究所での地域連携の取り組みや研究事例などをスライドショーやプレゼンテーション、ポスターで紹介させていただきました。
心地よい森林散策となったばかりか、得るものも多かったようで、とても満足して帰られました。こちらも、意見交換で大いに刺激をいただき、客観的に当研究所の事業を見直す機会になりました。
今後も良い交流を続けて行きたいです。