13日の山中湖:最低−5℃、最高5℃、晴れ
14日の山中湖:最低−9℃、最高4℃、快晴
15日の山中湖:最低−9℃、最高6℃、小雪のち晴れ
12日から13日かけて心配されていた雪もうっすら雪化粧程度でおさまりました。
この3日間、今年度最後の学生実習となる全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」の現地講義が行われました。
今回の受講生は4名とやや少ないですが、その分、とても濃密な時間が過ごせました。
11日に田無演習林でやった薪割り経験を活かして、薪割りをし、実体積と薪を割って積んだ時の体積(層積体積)がどう変わるのかを検証しました。
そうしたところ、1:1.35の割合で増加したことがわかりました。これがのちの見学で生きることになりました。
薪ストーブを使っているお宿にお邪魔して、ストーブを使っているところを見せていただいたり、薪をどのように調達しているかなどについて、お話をお聞かせいただきました。
薪ストーブはお客さん、特に男性のお客さんにも大人気なのだそうです。
暖かい薪ストーブ料理もいただき、学生は薪ストーブの魅力に感動していました。
2日目は炭焼きに挑戦しました。
1人をのぞいて火を焚きつける経験はないということで、初めての火つけを体験してもらいました。マッチ4本目でなんとかしっかり着火させることができました。大きく育っていく焚き口の火に興味深そうに見入っていました。
2日目午後は、隣村まで足を伸ばして薪を温泉施設のお湯の加熱に利用する仕組みについて見学に行きました。木の駅という施設で、村内で発生する間伐材や支障木を受け入れて、それを薪に加工して、温泉施設で利用しています。その薪の取引は、赤く塗られた金属のラックで行われるということで、それに詰めると1立方メートルの単位で販売したことになるのだそうです。ラックは、ちょうど学生が検証したのと同じくらい3割大きく設計されていて、実体積1立方メートルに相当するような工夫がされていました。
2日の夜に炭焼きの煙はすっかり透明に、排気の温度も300度近くになっており、炭化が完了したと判断して、窯どめをしました。翌朝、窯が冷めたのを確認して、窯出しをしました。少し燃焼が進みすぎた感じはありましたが、今回の収炭率は17%ちょっとということで、まずまずの結果でした。完全に炭化した良い炭が焼けたように思います。
最後はみんなで薪や炭を使った料理に取り組みました。
2日前の夜から生地を仕込んでいた天然酵母の薪窯パン、ペレットグリルでのグリルチキン、焚き火でのカボチャの丸ごと蒸し焼き、鹿肉のキーマカレー、薪窯ピザを作りました。少人数だったので、なかなか忙しい調理実習となりましたが、どれも出来栄えがよく、大満足の昼食会となりました。
学生からは、都会ではできない貴重な体験ができた、普通の授業にはない学び方ができた、などといった感想が聞かれました。
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