2014年4月1日火曜日

Renaming our organization: 英語名称の変更

As of the 1st April, we convert our name into 'Fuji Iyashinomori Woodland Study Center' from 'Forest Therapy Research Institute'.
'Iyashinomori (forest with amenity)' is our most important key word, which indicates preferable forest space for various recreational activities derived from people's willing forest work (hearvesting timber = management).
We hope our 'Iyashinomori' project will achieve great outcome together with outside scholars and local dwellers and so on, not only within our staff. We look forward to working with everyone.
Please feel free to join our project!

富士癒しの森研究所の英語名称を、2014年4月1日より‘Fuji Iyashinomori Woodland Study Center' と改称することになりました。
森林セラピーに限らず、「癒しの森プロジェクト」では多種多様な森の「癒し」の場面を対象にしていることを、より適切に表現するため英語名称の変更をすることになりました。また、新名称のStudy Centerには、所内スタッフのみならず地域住民や外部の研究者の皆さんと協働して新たな知見を得ていきたい、という思いを込めております。
引き続き、富士癒しの森研究所の活動へのご協力、ご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

2014年3月18日火曜日

今年2回目のデータ検討会

本日の山中湖:最低-2℃、最高7℃、晴れ
実証林での2度の実験を行った今年度ですが(5月実験10月実験)、遅ればせながら10月の実験の結果を受けてのデータ検討会を行いました。
5月の実験の後には、弱い間伐をしていますが、5月と10月では生理面・心理面ともにほぼ同様の傾向にあることがわかりました。
間伐は本数にして16%、胸高断面積にして10%ほどでしたが、この程度の間伐では、視覚による森林の効果にさほど違いがないということが言えそうです。
今後、学会発表や論文で成果を発表していく予定です。

2014年2月25日火曜日

町田市フットパス研修

本日の山中湖:最低-9℃、最高6℃、晴れ
このところ、年に一度行っている外部先進事例の視察・研修ですが、今年度は、去年に引き続きフットパスをテーマに、東京・町田市を訪れました。今回は、山中湖村の地元の有志の方にも参加いただき、合計10名での訪問となりました。
ニュータウンや郊外型の大型施設の街並みを抜けると、まるで魔法にでもかかったように、どこか「なつかしい」と感じさせるような農村の空間がありました。
 ここから、今回のフットパス研修は始まりました。東京にいることを忘れるような風景ですね。
2月14日の大雪が残ってはいましたが、オオイヌノフグリやウメの花が咲きはじめ、春の到来が感じられました。
山中湖はまだ1メートル以上の雪があるので、これもまた別世界を思わせました。

ここでフットパス活動に20年以上取り組んできたNPOの方々がガイドをしてくださいました。軽自動車が一台ぎりぎり通れるような細道を行きながら、地形や農業、歴史について教わりました。

このあたりの第一の特徴が、谷戸(やと)と呼ばれる地形だそうです。丘陵地の間に細長く谷が伸び、そこに水田が開かれてきました。その地形から谷戸の中は湿気が多く、ずぶ田と呼ばれる湿田もありました。谷戸に関してはこちらが参考になります。

行く道の途中には恵泉女学院大学の農場があり、たまたま居合わせた職員の方にお話を伺うこともできました。新入生は必修の科目として農業を体験して、作物がどうやって作られるのかを一年かけて身をもって学ぶのだそうです。素晴らしい教育ですね。
雪深いこんな道も行きました。鎌倉に抜ける古道なのだそうです。
今は赤道となっており、フットパスにとっての赤道の重要性を改めて認識させられました。
こうした道のメンテナンスとしては、恒常的なものはありませんが、倒木など通行の支障になるものを取り除いたりしているそうです。
フットパスの要所要所には、手作りの標識が立てられていました。標識を立てる際には、周囲の地主さんに挨拶をして、了解を得ているそうです。とても大事なことですね。
今回のコースの見どころの一つ、切通しです。かつての人々の往来がしのばれます。
NPOでは谷戸に面した森林や竹林の手入れも請け負っているそうです。森林はクヌギやコナラなどのかつての薪炭林ですが、暗くなってきているため、除間伐をしているそうです。作業道具などは市が無償で貸与してくれるのだそうです。
かつての宿場だった、この地域の中心地も歩きました。板塀で宅地を囲ってかつての景観再生も行われているそうです。
旧宿場の一角には昨秋に里山交流館という拠点施設もできています。歩きに来る人が立ち寄り、食事や農産物などの買い物をしていくそうです。
昼食は、地元の農家のお宅に上げていただき、自家製食材のおいしいおいしい手作り料理をいただきました。

おいしい料理を前に、話が弾み、とても賑やかな交流ができました。山中湖の地元から参加した方々も、次は山中湖で、と意気込んでおられました。今後の交流の継続が楽しみですね。

2014年2月17日月曜日

豪雪による林内の状況

本日の山中湖:最低-14℃、最高5℃、快晴
山梨県下でこれまでの観測史上最高を大幅に上回る大雪となりました。
新聞報道によると、山中湖では160cmだったそうです。
本日は終日、対応に追われました。以下、本日の写真を中心に。
電線は屋根に積もった雪に飲まれており、雪の沈み込む力で断線寸前でした。応急措置で電線を雪から掘り起こしました。
林内を歩くと、先客が?シカ道でした。これだけ太い道なのは、胴まで埋まっている証拠。もがくようにして進むシカの姿も見えました。食べ物も雪に埋まり、体力も消耗するので、餓死個体が大量に発生しそうです。ラッセルを避けるためか、昼間にもかかわらず車道を歩くシカをよくみました。道路も狭くなっているので車の通行時にはシカとの衝突にも注意が必要です。

旧馬房の屋根は長くは持たないでしょう。屋根を支える単管パイプがぐにゃりと曲がっています。屋根の波板もところどころゆがんでいる。新馬房、小屋はなんとか大丈夫そうでした。
自炊宿舎。建物は大丈夫だが、電線は屋根からの落雪で断線の恐れがあります。
電線に落ちてきそうな箇所の屋根の雪下ろしをしました。ほかの付近の建物は無事でした。
山中寮。屋根からの落雪で、一階部分が埋まっていました。玄関前に階段状の細い入り口がつけられていますので、出入りはできます。
山中湖の湖面は白く凍結していました。湖水上にも雪が積もったためだと思われます。
東屋の屋根が思った以上に頑丈でした。びくともしておりません。
通常の生活や業務に戻るにはしばらくかかりそうですが、景色としてみるには、最高な瞬間でもあります。
事務所前の村道は除雪されていますが、狭くて軽車両でも離合は困難な状況です。またところどころスタックしかねない箇所がありますので、二輪駆動の車の通行も厳しいように思われます。お近くにいらっしゃる方は十分にお気をつけください。

2014年2月14日金曜日

またもや大雪

本日の山中湖:最低-4℃、最高-3℃、大雪
先週に引き続き、またもや大雪です。
朝からの雪は夕方までに30~40センチほど積もり、先週の雪とあわせると、70~80センチの積雪になっているかと思います。
こんな日は終日、除雪作業となります。

この先は気温が上がってくるようですから、今度は着雪害の心配をしなければなりませんね。
皆さんもくれぐれもお気をつけて。

先週の大雪の様子(ライブカメラ映像から)

関東一帯を数日間の交通麻痺に追い込んだ先週の大雪ですが、そのときの研究所の2日間にわたるライブカメラの様子を時間短縮動画で見ることができます↓。


あまりに積もりすぎて画面が埋まっていくのは驚きました。
本日もすごい勢いで雪が降っております。
先週と同じような状況になるかもしれません。
リアルタイムのライブモニタリング映像はこちら

2014年2月8日土曜日

特別ガイド、中止…

本日の山中湖:最低-6℃、最高-4℃、大雪
5年目を迎えた東大教職員向け特別ガイド「冬のさんぽみち」ですが、大雪で交通機関が麻痺、やむなく中止となってしまいました。
これまでの冬の特別ガイドは、とてつもない陽気だったり、雨氷が観察できたりと、極端な気象現象に遭ってきましたが、今回はついに中止に追い込まれてしまいました。

山中湖では、予報を大幅に上回るペースで雪が降り、朝に雪をかいた後もお昼までに10~15センチの雪が積もりました。
気温が低いので、サラサラの軽い雪です。
心待ちにしてくださっていた16名の参加者の方にとって大変残念ですが、これに懲りずに、またの機会に特別ガイドをお楽しみいただければと思います。

※新聞によると、この日の山中湖の積雪は61cmとのことでした。