富士癒しの森研究所では、実証林のうち、弱度間伐(15%程度)を行った区画(間伐林)と長期生態系観測のためにしばらく手を入れていない試験区(放置林)を用いて、癒し効果に関する実験を行いました。
このたび、その結果の一部が論文として公表されました。
この論文では、間伐林と放置林を比較すると、心理的な効果としてはどちらも一定の癒し効果のようなものが認められましたが、一方で、景観の評価という側面では、間伐林において明確な好評価が得られました。森林が持つ癒し効果のポテンシャルが確かめられたとともに、景観評価と心理的な効果は必ずしも並行して影響を受けるのではないという興味深い結果となりました。今後、このあたりのメカニズムを解きほぐしていくこと、また、森林管理への指針を導き出していくことが課題となってくるかと思います。
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