2016年1月7日木曜日

全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」(1月5-7日)

5日の山中湖:最低-5℃、最高10℃、晴れ
6日の山中湖:最低-2℃、最高6℃、曇り
7日の山中湖:最低-3℃、最高9℃、晴れ

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年は新年早々から、東京大学1・2年生向けの実習がありました。
これまで11月に開催されてきた「森のエネルギーを使いこなす」が、新たな形で2泊3日の日程で行われました。
厳寒の山中湖で森のエネルギーを実感する、はずだったのですが、今年の年明けは記録的な暖かさだそうで、あまり東京と変わらないね、という声も聴かれました。

参加学生は20名、6日午前中までの間は、3つの班に分かれてのプログラムです。
それぞれ薪割り、間伐、薪ストーブ利用者への聞き取り調査の演習をやりました。
薪割りは、安全確保の対策を説明した後、基本技術を体得してもらいました。
和斧、洋斧、おもり式薪割り機、エンジン薪割り機など、各種の方法を体験してもらいました。
アンケートによると、今回も和斧が一番気持良く使えたようです。
割った薪は、薪棚に積んで、体積(層積体積)を計測し、丸太の実体積からどのくらいかさばってしまうのかを検討してもらいました。
間伐実習では、手ノコで切れるサイズのカラマツを各自伐倒してもらい、得られる木材の体積をいくつかの方法で推計しました。班ごとに与えられた課題に沿って、用材として販売した場合、エネルギーとして使った場合、近くのキャンプ場で薪として売った場合、どれだけの得るものがあるか、演習問題に取り組んでもらいました。
地元住民、移住者それぞれの薪ストーブ利用者を訪ね、薪利用の実態や利用者の考えなどについて、聞き取り調査をしました。
人生観などにも触れることができ、それが学生にとって、とても印象深かったようです。
2日目の午後は、少し足を伸ばしてお隣の道志村へ。
間伐遅れの森林に手をいれ、エネルギーその他で活用し、地域活性化をはかるNPO道志・森づくりネットワークさんの取り組みを案内していただきました。
間伐在集材の現場では、独自に開発されたというロープ架線による集材システム「マッシュプーリー」を紹介いただきました。山中湖とは違って急傾斜地が大部分を占める道志村。下げ荷を安全にこなすということが課題になるそうですが、これを解決できるのがこのシステムだそうです。
そうして引き出された木材が集積される「木の駅」をご案内いただきました。
現状では単価の低い薪の取引しかないそうですが、1日に1人が運んでこられる量の限界も目にして、仕事として成り立たせることの難しさも実感したました。
「木の駅」の薪を使って運営される温泉施設の薪ボイラーも見学させていただきました。
温泉施設が改装中ということで、残念ながら運転状態はみられなかったのですが、薪燃焼の現代的な設備を垣間見られた事は貴重でした。
2日目は実は、炭焼きも平行して行っていたのですが、残念ながらこれは失敗。
収炭率が32%と高過ぎ、炭化が不完全なものが含まれていました。原木の水分が多すぎたかもしれません。。。
最終日は、焚き火料理の調理実習。内職班は、ひたすら食材の下ごしらえ。外職班は落ち枝を集めて林内清掃&盛大な焚き火です。
これはシカ肉のミンチを作っているところ。のちほど、シカ肉のキーマカレーになりました。
熾き火の上に竹筒。この中にパン生地を入れてパンを焼きました。
 熾き火の下にはチーズなどを詰めたかぼちゃを埋めて蒸し焼き。いい具合にチーズがとろけました。
これも、熾き火を利用して、シカ肉のロースト。
お行儀は良くないですが…、各料理に群がってむしゃむしゃ。
どれもおいしい、と大好評で、用意したものは綺麗になくなりました。
今回も、頭と五感で森のエネルギーを知る良い機会になったのでは、と思います。

2015年12月23日水曜日

落ち葉焚き2015

本日の山中湖:最低-3℃、最高3℃、曇りのち小雪/雨
今年も大詰めとなってきました。
富士癒しの森研究所の年末の恒例行事といえば落ち葉焚き。
見通しの良い森林景観の維持のための手法として、落ち葉焚きを毎年実施しています。
今年は1名だけですが、体験活動プログラムに参加している学生も参戦。このほか、演習林学生や、スタッフの家族なども参加しました。
体験活動プログラム参加学生さんによる火入れ。
無事にマッチ1本でひをつけることができました。
朝から曇り空で不安でしたが、作業を始めてしばらくすると、ちらちらと小雪が。
でも、それも束の間、お昼近くには雨に変わってしまいました。
でも、そんなことを忘れるくらいに、火が焚かれ、どんどん落ち葉が片付いていきます。
毎年恒例のお昼のバーベキューはあえなく、室内に逃げ込んで。
チキンやシカのローストなど、様々なたき火料理、炭火料理をおいしく頂きました。
事務所の周りはきれいになった林内で新年を迎えます。
良いお年を!

2015年12月9日水曜日

木材搬出作業会2回目

本日の山中湖:最低-6℃、最高9℃、快晴
今期一番の冷え込みとなった今朝は、霜であたりが真っ白となっていました。
日が昇ってくると、どんどん気温が上昇し、2日目となった木材搬出作業会の参加者の皆さんが到着する頃には、ほぼ融けました。
本日の参加者は3組6名。

こじんまりとですが、その分間近でじっくり説明させていただいた上で、作業を体験していただくことができました。
トビもうまく使いこなして、材の進行方向をコントロールされていました。
もともとこういう仕事が好きなんだ、という参加者の方も。時々、伐採の仕事を請けたりもするそうで、確かに体のこなしなどが本格的です。

今回の参加者のみなさんも、そもそも間伐とはどんなものなのか、林業作業とはどんなものか、興味津々で、いろいろお話しすることができました。
最後には、森林から木材を出すということを自分自身で体験できて良かった、愛着を持って大事に使いたい、というような嬉しい感想もいただきました。
こうした感想をお聞きすると、やってよかったなあ、とこちらも実感することができました。
来週以降は、各自での積み出し作業が始まりますが、くれぐれも安全な作業をお願いしたいと思います。

2015年12月7日月曜日

木材搬出作業会1回目

本日の山中湖:最低-3℃、最高10℃、晴れ
この秋に間伐した材木を林道脇まで搬出しながら、安全な作業について知ってもらう木材搬出作業会が行われました。
初めての試みで、ほんとうに参加者が来てくれるのか不安がありましたが、ふたを開けてみたら、12組20名もの方が集まってくださいました。

さすがにここまでとは想定しておらず、まさに嬉しい悲鳴状態でした。
まずは、車列を組んで現場まで参加者のみなさんの車で向かい、安全作業に関する小レクチャーのあと、さっそく作業開始。
ちょっと人数が多いですが、午前中は1台のロープウインチに限定して、金具の接続方法などじっくりと作業手順を確かめながら作業を進めました。
ウインチ本体の使い方もじっくり覚えてもらいました。

午後にはウインチを2台に増やして、なるべく多くの木材を出してもらいました。
みなさんとても飲み込みが早く、自然と役割分担ができて、次から次へと仕事が流れていきました。初対面のみなさん同士でもご後の作業ではぴたりと息が合っていて感心しました。
トビさばきもなかなかのものです。
丸太を椪積みする際に使った木材トングは、なかなか使い勝手が良いと評判でした。
本日は搬出した材積の計測はできませんでしたが、おそらく5,6㎥は出せたのかな、と思います。
いろいろ想定していないことが多く、不手際でご迷惑をおかけした部分もありましたが、辛抱くださり、ありがたい限りでした。
本日の参加者のみなさま、ご苦労さまでした。ゆっくり体をお休めください。
また2日後に2回目を実施いたします。こちらもよろしくお願いいたします。

2015年12月6日日曜日

全学体験ゼミ「癒しの森を創る(冬)」2015

本日の山中湖:最低-4℃、最高9℃、晴れのち曇
4年目となった1,2年生対象の全学体験ゼミ「癒しの森を創る(冬)」の現地実習がこの土日で行われました。
今回は、これまでで最多となる9人の学生が受講しました。
人数が多いので、まとまりにくいかと心配でしたが、それは杞憂で、うまく役割分担して作業に取り組んでいました。
まずは環境整備は必要、ということで運動場にもなるエリアの落ち枝や落ち葉を取り除いて林床をきれいにしました。
そして、これをたき火でどんどん焼却処分します。
学生はマッチで着火するのも初めてで、火がだんだん成長していく様子が興味深かったようです。
すぐくすぶってしまって燃えにくい落ち葉の燃やし方も、徐々にコツを掴んでいったようでした。
もう一方では、新しい遊具施設として、シーソーの製作に取り組むチームも。
4mほどの長い間伐材の皮をむいて、筏のように連結してシーソーの座面が作られました。
シーソーの軸とするのは大きな丸太。
とても人力では持ち上げられないので、トビを使って転がしながら設置場所まで運びました。
いちおう完成のシーソー。
けっこうな高さが出て、スリルがあるようです。歓声が上がっておりました。
小枝でなにか編み物のようなものを作っている学生もいます。
バスケットボールのゴールとのことでした。
これを木と木の間に張ったひもに固定して宙づりのバスケットボールのゴールになっていましたが、ボールを入れるにはかなり難易度が高かったようです。
2日目は、夏学期に作られた「やまなかかふぇ」の椅子の改良作業、ということで、板を使って座面を切りだして、固定しました。
かなりすわり心地が良くなったと自画自賛でした。
最後に改良された「やまなかふぇ」で記念撮影。
今回の学生さんもお疲れ様でした!

2015年11月13日金曜日

間伐作業の一週間

本日の山中湖:最低4℃、最高11℃、曇り。
今週は、秩父演習林からの協力を得て、ひたすら間伐作業をする一週間でした。
今回間伐したのは、山中湖のような寒冷な地域で育てる樹木としてどんなものがいいのかを調べるために設置された寒地性樹種試験地という実験林です。
ヨーロッパトウヒ、ストローブマツ、ウラジロモミ、トドマツなど、一般的な林業地ではあまり見られない樹種が、今回の間伐の対象でした。
設定されてからおよそ50年を経た森林で、大きなものは胸高直径50cm近くまで成長しています。さらに、間伐対象木の本数も400本以上と多く、秩父演習林からのベテラン職員の協力を得ての作業となりました。
追い口を切った後に、クサビを用いて見定めた方向に木を切り倒していくという方法です。
周りに引っ掛かりそうな木がない時に有効ですが、作業効率が良いです。
クサビでは難しそうな木は、ロープウインチを使って伐倒方向へ確実に誘導します。
これが間伐を施す前の森林の様子です。
この5日間で予定していたすべての間伐が終了しました。
そして、森の様子はこのようにだいぶ見通しの良いものになりました。
今回切り倒した木は、来月に木材搬出作業会で地域の皆さんと林道脇まで引き出して、薪原木として希望する方に提供させていただく予定です。
また、穂先の形状のいいものは、クリスマスツリーとして東大本部キャンパスのほうで活用される予定です。

2015年11月9日月曜日

木材搬出作業会と薪原木提供のお知らせ

NEW!!末尾によくある質問(FAQ)を載せました。

富士癒しの森研究所では、今年度、試験地の間伐を実施しております。
この作業によって発生した間伐材を、地域のみなさまと共同で林道脇まで搬出し、作業に参加して下さった方に薪原木として提供する試みをいたします。
https://drive.google.com/file/d/0BwnfzgZkqzZAYW5fbW1QMVN2N2M/view?usp=sharing
●木材搬出作業会について
日時   :12月7日(月)および9日(水)
       いずれも9:30集合、15:30解散
参加申込:不要。集合場所に自家用車等でお越しください。
内容   :①安全作業に関するミニレクチャー
       ②機械(ロープウインチ)を用いた間伐材の搬出
集合場所:富士癒しの森研究所「馬場」
       集合後、各自の車で、作業現場まで移動します。
その他 :作業のできる服装でお越しください。昼食は各自ご用意ください。

●薪原木提供について
  • 搬出作業会で搬出した薪原木を薪原木として提供します。
  • 薪原木を提供するのは搬出作業会に参加された方に限ります。
  • 搬出作業日の参加は12/7、12/9のいずれかでかまいません。
  • 各自で持ち出し作業を行っていただきます。
  • 持ち出し作業に用いる車や道具は各自でご用意ください。
  • 持ち出し作業は必ず2名以上のグループで行ってください。
  • 持ち出し作業は12月14日~3月末までの平日で、事前に富士癒しの森研究所との日程調整が必要になります。
  • 詳細は木材搬出作業会にて案内します。
●よくある質問(FAQ)
Q.木はどんな種類ですか?
A.主にヨーロッパトウヒ、ストローブマツで、ほかにウラジロモミやトドマツとなります。すべて針葉樹です。

Q.搬出作業会当日には、木材をもらって帰れませんか?
A.当日は木材を林道脇に搬出するのみとなります。12/14日以降の平日にお願いいたします。

Q.薪原木搬出の際にコード有の電動チェーンソーは使えますか?
A.申し訳ありませんが、大学から電力を供給することはできません。また、今回の現場には電源がありません。チェーンソーをお使いになるのであれば、エンジン式もしくは充電式電動チェーンソーをお使いください。