2014年9月11日木曜日

癒しの森を創る2014夏

本日の山中湖:最低13℃、最高21℃、曇りのち雨
今日までの3日間、全学体験ゼミ「癒しの森を創る(夏)」の現地講義が行われました。
3年目となったこの講義ですが、今回の受講者は2人。
ちょっとさびしいかな、と思いましたが、それは全くの杞憂で、積極的な創意工夫がみられ、作業に楽しくのめりこんでいたようでした。
これまでの先輩受講生の成果に触れながら、どんな森づくりをするか相談する二人です。今回、二人が話し合って目指した森づくりのテーマは二つ、香りをたのしみながら森で安らぐこと、森の中でスポーツをする、ということでした。お互いに、また教員と相談しながら、それぞれのテーマを分担して目標の実現に向けて取り組みます。

香りのほうは、いろいろ樹木の持つ香りをかいでみたら、ニオイヒバが抜群に強く、良い香りがするということで、ニオイヒバを使って森に匂いを漂わせよう、ということになりました。
作業地近くのニオイヒバは最近枯れてしまっていたのですが、倒していろいろ試してみると、枯れ枝の先端が一番よく香りが立つということが分かりました。これは発見でした。
生きている葉っぱも匂うのですが、少し青臭いにおいが混じります。それでも、よくすりつぶすと、よい香りが立つということが分かり、倒したニオイヒバの材を使って、葉っぱをすりつぶす器とすり棒を作ることに。
スポーツのほうはというと、バドミントンのような玉の打ち合いと、その周りにゴルフのように遊べるコースを作ろうということになりました。というわけで、ネットを張る木2本を残して、モミの木をひたすら伐り倒しました。
ネット用に残した木も、球技の邪魔になる枝は、切り落としました。
夕食後にはラケットの作成もしました。
伐り倒したニオイヒバの木から板をとって使いました。
ニオイヒバはとても軽い木で木工にも適していることが分かり、これもいい発見になりました。
一時間半ほどで、ニオイヒバのラケットと球ができました。球が入っている入れ物が、葉っぱの香りを出すための器です。
「ゴルフのようなスポーツ」のほうは、伐り倒したモミの木をスライスした円板を投げて目標の穴やバーを通す、ディスクゴルフのようなものにすることになりました。
上の写真は、枯れたトウヒの木のてっぺんのほうを利用して、ディスクを入れる籠を作っているところです。こうしたディスクを投げ入れる目標の仕掛けを5種類考案、設置しました。
スポーツの森が整ったので、さっそく競技です。ニオイヒバの玉にスズランテープを羽のようにつけ、バドミントンのシャトルのように打ち合います。森の素材にとことんこだわったバドミントンみたいな教義ということで「フォレストン」と名づけられました。
ディスクゴルフも難易度ぞれぞれあって、なかなか楽しめます。教員も真剣です。
どれも森の空間や素材をよく活かして、素晴らしいものができたと思います。

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