2017年11月2日木曜日

教室系技術職員研修

10月31日の山中湖:最低-2℃、最高12℃、晴れ
11月1日の山中湖:最低1℃、最高17℃、快晴
11月2日の山中湖:最低1℃、最高18℃、快晴

林内の紅葉がピークを迎えたこの3日間、東京大学の教室系技術職員を対象とした研修が行われました。
今回の研修のテーマは「労働ストレスの管理と回復のための活動および回復環境について学ぶ」。
富士癒しの森研究所が取り組む癒しの森プロジェクトとも大きく重なるテーマです。
工学部、農学部から7名の技術職員が研修生として参加しました。

初日は、山中寮の室内で座学。専門家をお招きして、医学や環境心理学の視点から、ストレスとはどのようなものか、どうなると病になってしまうのか、ストレスを緩和する環境や活動はどのようなものであるのか、基礎的な知識を学びました。またカウンセリングの専門家の指導で、参加者同士でコミュニケーションを取りながら、自分自身のコミュニケーションの特性を探る試みをしました。

快晴で心地よい小春日和に恵まれた2日は、一転して、野外での活動プログラムです。
午前中は、企業の研修なども手掛ける自然活動プログラムを専門とする方に案内してもらって、ノルディックウォーキングを通してストレス解消のプログラムを体験しました。ノルディックウォーキングとは、ストックを両手に持って、ストックも使って体を押し出すような動作を加えることで、体全体を使った歩行運動をするというものです。普通に歩く場合と比べて、リズムよく運動できていること、全身がほぐれるような感覚をも感じ取ることができました。
午前中は、ある程度定められたプログラムの中での活動でしたが、午後は、なるべく自由な過ごし方をしてもらうということで、薪割り、焚き火、林内散策、林内リラクゼーションの中から、好きなものを思い思いに取り組んでもらうことにしました。

林内リラクゼーションでは、陽だまりで寝転んで午後のひとときただ静かに過ごしていました。

林内散策では、「何かを見つける」ことをテーマに林内をさまよい、心に残るような光景を写真に撮ることをしてみました。苔むした切り株の上にどんぐりが落ち、鮮やかな赤い根を伸ばし始めていました。
最後には、各自森の中の好きな場所を選び、そこで聞こえる音を絵として表現するサウンドスケッチという取り組みをしてみました。何気ない環境でも、色々な音が存在していて、それらがストレスになったり癒しにもなりうるのだということを再認識しました。
最終日は、これまでの知識や体験を踏まえてのまとめです。2〜3人のグループに分かれて、身近な環境を活用したストレス改善プログラムを発案して発表してもらいました。
今回は、一部の職員が対象でしたが、富士癒しの森研究所のような施設が、日常のストレス解消のためにもっと多くの方に活用してもらえるようにしていきたいと思います。


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