2018年1月12日金曜日

チッパーの公開デモ

本日の山中湖:最低−14℃、最高0℃、快晴
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年となりはじめてのイベントは、チッパーの公開デモです。
研究所で悩みの一つに、景観管理を実施している林分などでの枝の処理があります。

現状は、数カ所に集めて野積みしているので、見た目として目障りに映ることがあります。
研究所ではこれまで、焼却による処理やチッパーによる処理を検討してきました。
(過去の灌木や枝条の処理実験の様子はこちら(焼却)こちら(チッパー)にあります。)
最近は小型で処理能力の高いチッパーが出ているということで、新たなチッパーの購入を検討するために、メーカーの方に来ていただいてでも運転をしてもらうことになりました。
せっかくの機会なので、公開デモとして周辺地域の興味を持つ方にも参加していただけるようにしました。

本日は厳しい冷え込みながら、周辺地域の方9名が集まりました。
思った以上に、興味を持っていらっしゃる方が多いことに驚きました。
みなさん、周辺の森が雑然としていることが気になっていたようです。
メーカーの方に一通り、チップが作られる原理や捜査方法を説明していただいて、早速実演です。

野積みしてあった枯れ枝を投入口に軽く挿入すると、すぐに砕かれたチップが勢いよく吐き出されてきました。

投入した枝は自動でゆっくり送り込まれて行くので、安全性が高い機械であることが確認できました。
今回は直径10センチ未満の枝が中心でしたが、最大で直径13センチまで対応できるということで、林内の枝や灌木を処理するには十分な能力だと思われました。

出来上がったチップにもみなさん興味津々でした。
堆肥に使えるのか、木質バイオマス発電にも使えるのか、歩道の敷材として使えるのか、など次々に質問が飛び交っていました。
こうした小型機械で作られるチップは、発電には使えないものの、堆肥には最適で、歩道の敷材には固着材を使えば活用可能ということでした。

比較対象として、これまで使ってきた古いチッパーも動かしてみました。
こちらの方が、音が大きいにもかかわらず、処理速度もはかばかしくないことが確認できました。

出来上がったチップを比べてみました。
上が今回のデモに持ってきていただいた機械によるものです。
粒の大きさがより揃っていて、尖った形状のものがないことがわかります。
参加いただいた地域住民の方は、グループで所有したり借用したりできないか、などと意見交換されていて、参加者の方にとっても有意義なデモ見学となったようです。

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