2018年5月20日日曜日

全学体験ゼミ「危険生物の知識(春編)」2018

19日の山中湖:最低9℃、最高24℃、曇りのち晴れ
20日の山中湖:最低6℃、最高18℃、晴れ
1、2年生向けの教養講義、全学体験ゼミナール「危険生物の知識(春編)」の現地講義が行われ、14名の学生が参加しました。
土曜日は雨が心配されたものの、幸いにも学生が集まる昼頃には晴れ間も見えてきて、快適な条件での現地講義となりました。
初日は、有毒植物を解説しながらの林内散策。

熱心に説明をメモする学生も見られました。
この森林散策では、このあとの実験に使う植物も採取しながら歩きました。
散策後に行った有毒植物を使った実験の一つ、殺虫実験の様子です。

チャック付きビニール袋に植物を入れてよく潰した後に、水少々と一緒にアカムシ数頭を入れます。
実験に使っている植物の毒は即効性のものではないので、翌日までおいてから結果を観察します。
夜には、ハチの危険性に関する講義を聞いた後で、ハチの毒針の解剖観察をしました。

スズメバチの毒針を取り出して分解し、毒針の構造を確かめ、毒針が刺さる仕組みと刺されないようにする工夫について考えました。

2日目は、トゲのある植物について、どんなところに生えているか、どんな植物に注意すべきなのかに注意しながら林内を散策しました。

単なるトゲだけでなく、ヒスタミンや蟻酸などの化学物質で刺激を与えるイラクサの仲間も観察してもらいました。
果敢にも(?)、実際に触れて、触れた瞬間の痛痒い感覚を確かめる学生もいました。
室内に移動してから、10種以上の各種トゲ植物を間近に観察し、その凶悪さについて、各自ランキングをつけてもらいました。

学生たちの観察では、タラノキが最も凶悪であると判断されたようですが、実際に野外での避けやすさの観点からはどうか、といった点についても考えました。
学生たちは、次の週末は千葉での現地講義に参加し、動物を中心としたプログラムに取り組む予定です。

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