2020年11月15日日曜日

プロトタイプ音楽会(Oto Care)

本日の山中湖:最低-3℃、最高13℃、晴れ時々曇り 本学生産技術研究所の研究者などが中心となって取り組まれている、Oto Careというプロジェクトの実験的な音楽会が研究所の森を舞台に行われました。 この取組は、音楽を通じた森と人の関係の新たな模索、とりわけ、音楽がもたらす人間の健康への影響を探ろうとするもです。 この日は、5つの演奏プログラムが林内で展開され、インターネットを通じた中継が行われました。
まず上演したのは、山中湖村のコーラスグループ「コールふじまりも」のみなさん。 講義室のすぐ横で済んだハーモニーを響かせてくれました。
次は、講義室前の旧庭園の少し込み入った森に場所を変えて、ピアニストの三浦永美子さん。ピアノは林内に持ち込めないので、今回はトイピアノでの演奏です。 斜陽に照らされる落ち葉が舞うなか、かわいらしい音色が転がっていくようでした。
その次は、少し開けた林内で、大石将紀さんによるサクソフォンの演奏です。 野太く芯のあるような音が森の中に響きます。クラシックの曲目もありましたが、あえて太い木の幹に音を反響させるような実験的な音出しもされているようでした。
今度はガラッと変わって、千葉伸彦さんとおのまりさんによるアイヌの歌と踊りの共演です。 トンコリという弦楽器で伴奏しつつ、アイヌ独特の発声法で歌が繰り広げられ、時折、なにか森の生き物の存在を感じさせるような音が森に響きました。
最後は、畠山地平さんによるエレクトロニックミュージックです。 最も自然から遠いと思われる音をどう自然環境の中に響かせるかという実験のように思われました。森の中で聞いてみると、神秘的な音として感じることができるように思いました。 研究所にとって何よりの収穫だったのは、これまで出会うことのないような多彩な方々と知り合いになり、また仲良くなれたことです。 このつながりを活かし、今後も新しいことにどんどん挑戦していきたいと思います。

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