2011年9月13日火曜日

癒しの森勉強会



本日の山中湖:最低14℃、最高27℃、晴れ

 富士癒しの森研究所では、今年から10年計画で地域社会が持続的に保健休養機能が高い森林を作り出していくのに資する取り組み、通称「癒しの森プロジェクト」を進めて行こうとしています。

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 その構想の中では、地域の方々が自主的に燃材や用材を求め、あるいは林内作業自体を楽しむことによって、散策や各種林内活動にとって快適な森林が作られる、ということを想定しています。

そこで、こうした森と関わる可能性のある人々にとって参考となりそうなデータ、つまり森に手を入れれば、どれだけの効率でどれだけのモノが得られて、その過程(作業)でどんな満足が得られて、林内の景観や快適性がどのように変わるのかを現実の森を使って実証することを計画しています。
我々は、この森を今のところ「実証林」と仮に呼んでいるのですが、この設計がなかなか厄介…。

で、関連分野の外部の研究者の方々に来ていただいて、お知恵を借りようと「癒しの森勉強会」を開催しました。

山梨県環境科学研究所、森林総合研究所から計5人の方に来ていただくことができました。

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実際に実証林設定候補地をめぐりながら、林の状態、何が計測できるのかについてディスカッションを行いました。

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たびたび登場しますが、簡便かつ安全な搬出機材としてロープウィンチのデモンストレーションをし、実際にけん引の体験もしてもらいました。

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最後は、青空ディスカッションです。
実証林の設計について、皆さんから忌憚ないご意見をいただき、計画のまだあいまいだった部分や、将来的に問題をきたしそうな部分をあぶりだしてもらうことができました。

これまでは高木層の構成の差にこだわっていたのですが、じっさい大差はなく、施業計画によっては一緒のものとして扱えそうで、その方が、科学的に有効性の高い実証林分が組めるのではないか、ということが見えてきました。

なお、実証林は、我々研究所だけではなく、外部の研究者の方にも研究の場として利用していただきたいと思っています。

興味のある方、あるいはご意見のある方は、
fuji2011アットマークuf.a.u-tokyo.ac.jpへご連絡いただければ幸いです。




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