2015年9月16日水曜日

第1回「癒しの森の植生調査隊」が行われました

本日の山中湖:最低13℃、最高18℃、曇りのち雨
富士癒しの森研究所で設定した実証林の植生調査を地域住民のみなさんと一緒にやろうという試み「癒しの森の植生調査隊」が、NPO富士山自然学校さんとの共催で行われました。
(趣旨等はこちら
参加者は予想外に多く17名。一番遠くは福島県から(!)の参加でした。近いうちに移住される計画があるのだとか。
なにせ、住民参加型という形態も、森林内の下層植生に着目する調査方法も初めての経験なので不安が大きかったですが、とにかく遊びのつもりで成果は二の次、楽しくやりましょう、ということで望みました。
3つの班に分かれて、担当調査区に散って、調査スタートです。
調査区はお手製の半径1mの枠です。
この中にある植物の種類、被度(どれほどの面積を覆っているのか)、最大高を記録し、木本植物については、位置を見取り図にメモしていきます。
みなさん、自然好きな方々なので、当初の不安は杞憂でした。調査区内をじーっと覗き込んで新しい種がないか、見つけ出すのが楽しくてしょうがないようでした。
せいぜい一つの区内に10~15種くらいだろうと高をくくっていたのですが、あるわあるわゆうに20種以上が見つけ出されました。こんなに多様性が高いというのは、お蔭様で勉強になりました。
そうこうしていると、あっという間に時間が過ぎて、予定の調査区の半分強が完了したところで、時間切れ。残りの調査区は簡単な観察だけしました。
興味深いことに、強度間伐をして明るくなった調査区では、カラマツの実生が多くみられました。もしかすると、次世代のカラマツが育っていくかもしれません。
午後は、広く林内を散策しました。
長年この村に住んでいても、入るのは初めてだという方もいらっしゃり、今後みなさんがこの森を活用しやすいようにするのは大きな課題だと改めて思い知らされました。
この調査は今後も毎年行っていく予定です。今回調査した調査区は1年後どんな様子になっているでしょうか。
また、今後ともこのつながりを大事にして、この研究所の森が地域のみなさんに愛着を持ってもらえるようにしていきたいと思います。

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