2021年10月17日日曜日

危険生物の知識(秋編)の現地実習

 本日の山中湖:最低7℃、最高16℃、雨のち曇り

春に引き続き、秋の全額体験ゼミ「危険生物の知識」の現地実習が日帰りプログラムとして実施されました。

午前中は雨が強く、予定されたプログラムが実施できるか危ぶまれましたが、お昼近くなると小降りとなり、ほっと胸をなでおろしました。

実習を開始する頃には雨は上がって、早速、林内の危険な植物・菌類の観察からスタートしました。


秋はトリカブトの花のシーズンです。が、この数年はシカの食害がひどく、トリカブトの花はまれにしか見られません。見つかっても、食い詰められて、貧弱な草丈のものがほとんどです。学生には、あまり典型的な姿を見てもらえませんでしたが、もっとも毒が多く含まれているという根茎などもつぶさに観察してもらうことができました。


室内では、前日の田無演習林での実習で仕掛けた殺虫実験と殺蝿実験の結果観察をしてもらいました。かつてハエトリキノコとして使われていたキノコがありますが、今回の実験ではベニテングタケがもっとも効果が高かったようです。


最後には、ハチの解剖と観察。顕微鏡を使って、ススメバチの毒針がどんなふうに機能するのかを観察・考察しました。

今回も学生にとっては貴重な対面、実地での学びの機会ということで、まさに目を輝かせて取り組んでいました。日帰りとなったことで、省かざるを得ないプログラムもありましたが、やはり、現地での実習が実施できてよかったです。

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