2018年7月15日日曜日

海南大学サマープログラム

7月14日の山中湖:最低19℃、最高31℃、晴れ
7月15日の山中湖:最低19℃、最高31℃、晴れ

7月13日〜16日、海南大学のサマープログラムで学生さん10名、先生2名が来所されました。
14日と15日の二日間にわたり、所内および周辺地域での野外実習が行われました。
14日はまず、富士山の登山道を登りながら世界文化遺産としての側面と、植生の垂直分布を観察しました。
ゆっくり登っても汗は噴き出し出しましたが、木陰の涼しい風に癒されました。
植物も登山道から間近に観察することができ、充実した散策となりました。
高山植物のハクサンシャクナゲの花にも出会うことができました。
山歩きに不慣れな学生もいましたが、なんとか標高2000m近くまで行って、無事に戻ってきました。
その後、今度は山中湖村内の草山に行きました。
これは、人の手が入ることによる植生変化を観察するのが目的です。
今回行った草山は毎年春先に山焼きをすることによって、草山が維持されています。
まれに、草地の合間に木が生えているところがあります。
近くに寄ってみると、樹皮が黒く焼け焦げています。
ここで生きていける木は樹皮がコルクのように分厚くなる樹種に限られるようです。
午前中の山歩きで疲れていた様子でしたが、草山からの壮大な景色に元気を取り戻したようでした。

15日の午前中は、研究所の林内を森林管理の方法に重点をおきながら、散策しました。
シカによる樹皮の食害などは、彼らにとって珍しいものだったようです。
この日のお昼は、ピザ。林内で採取したダケカンバの樹皮とスギの落ち葉を焚きつけに火を起こし、薪を割ることも経験してもらいました。
ピザ窯の扱いもすぐ慣れたようで、後半は学生たちで次々とピザを焼き上げていました。
午後は林内の植物を使った染色実験をして、研究所での一通りの野外プログラムを終了しました。
連日、暑い中、みっちりとプログラムをこなしたので疲れたようでしたが、学生たちは充実した表情で、学んだことは多いようでした。

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